PCは誰のものか

パソコンは独り占めが当たり前


 PCは、というよりアカウント制御機能をOSレベルで持ってる時点で、複数の人間による使用を前提としてると思ってたんだけど……。私はPCを家族で共有して使ったことはないのでよくわからないのだが、ユーザーの切り替えをするっていうのは普通に考えると家族間で同じPCを共有して使い、ログオフで切り替えてるってことだよね? 家庭用と業務用のPCを同列に論じるのは無理があるのかもしれないけど、業務用PCだと原則1PCにユーザー1人と縛られると、運用が厳しい場面があるかな(例えばレジにくっついてるPCとか、レジを打つ人が変えるたびにPCを取り替えるわけにもいかないだろうし)。

 その点、凄く徹底してるなと思ったのがアップル。PCのiTunesを介してデータをiOS内に取り込むんじゃなく、常にiTunesとiOSデバイスで同期を計る形でデータを連動させてるから、結果的に1台のiOSデバイスに対して1台のPCが必要になる。*1これを家族間とかで共有しようと思うとこんなことになりかねない。

 PCが家族に一台なのか一人に一台なのかっていうのは、結局PCは「リビングにあるテレビ」の延長線上にあるものなのか「携帯電話」の延長線上にあるものなのか、っていうところに行きつくんだろうけれど、少なくとも入力デバイスが一人にしか対応していない時点で、複数の人間で共有して使うのには無理がある。もしかしたら、Intelが進めているUltraBook構想なんかも、そういった部分に起因しているのかもしれない。
 本来は家族で共有するアルバムの存在などを考えると「端末は一人に一台、サーバが家族に一台」が理想なんだろうけど、1家に1台がやっとという状況で「家族全員の分+1台」確保するっていうのは難しいだろうし。

 

*1:今調べたら、シフトキーを押しながらiTunesを立ち上げると一応ライブラリの切り替えができるのね……でもこのこと知ってる人ってどれくらいいるんだろう。マニュアルないしなあ