知らなかった

【知ってた?】『トゥルーエンド』という言葉は高橋龍也さんがLeafの『雫』で作った造語であり、そこから定着したものらしい


 確かに、雫って開発メンバーからいっても後に流行ったKeyとかLeafのいわゆる葉鍵系ビジュアルノベルの原型だしなぁ。
 でも、AD&Dプレイヤーだから「True」ってのはよくわからない。(当時の)*1アライメントでニュートラル/ニュートラルのことを「トゥルー・ニュートラル」(真の中立)って呼ぶけど、もしこの表現からきてるならトゥルーエンドは「グッドエンドでもバッドエンドでもない中立のエンディング」という意味になって、今使われてる用法とはニュアンスが違うような。元ツイートまで遡って確かめてみたけど、この発言については補足がない(元々は曲名だったこと、グッドエンドを作った後にできた呼称だったことくらい)。
 あー、でもグッドエンド作った後にできた呼称だったってことは、やっぱり「グッドでもバッドでもない」=「トゥルー」ってことなのか……。なんか、今の用法だと「真実(トゥルース)が明かされるエンド」とか「これが本当のエンディング」っぽい使われ方をしてる気がする。っていうか、なんで「ニュートラルエンド」にしなかったんだろう。ダブルミーニングだったのかな。

詳しい話はまたいずれ

 ちなみに、本来のAD&Dアライメント(PCの性格/行動指針を現す属性)がトゥルー・ニュートラルと呼ばれるのは、

 グッド(善)⇔ニュートラル⇔イヴィル(悪)  と  ローフル(秩序)⇔ニュートラル⇔カオティック(混沌)

 という、2軸のアライメント(3×3で9のアライメントがある)のうち、両方がニュートラルだから「真の中立」だ、という意味。他にニュートラルがつくアライメントだと「ニュートラル・グッド」「ニュートラル・イヴィル」「ローフル・ニュートラル」「カオティック・ニュートラル」と4つあることになる。
 善悪の軸はわかりやすいのだが、もう一つはわかりにくくていつも論争の的だった。秩序と混沌、となってるけど、どっちかというと「全体主義個人主義」みたいな区別のされ方をしていた。「カオティック・グッド」と「ローフル・イヴィル」はどこがどう違うのか、という話もよく取り上げられていて、前者の例がロビンフッド、後者の例にマグニートーが挙がっていたりする。個人的にはこの例を見るたびに「マグニートーはイヴィルじゃないだろ」と思うのだが……。

オフィシャルファンブック?

 ところで、後のツイートで「メイドロボ」「オフィシャルファンブック」「ビジュアルノベル」の用語も挙がってて笑ってしまった。確かに「オフィシャル」(公式)なのに「ファンブック」なのはよく考えるとおかしい(笑)。この言葉もLeafが最初だったのか……。*2
 逆に、さっきも書いたけどビジュアルノベルという言葉の最初が「雫」なのははっきりと覚えてた。確かそう明記されてたんだよな。耳慣れない言葉だったし、第1弾って銘打ってたような記憶もある。ただ、確かコナミかどこかが商標登録してたような。

*1:最新版のD&Dのアライメントは5つしかなく、ニュートラルを表す属性も1つしかないのでトゥルー・ニュートラルという表現はしない。

*2:当初のLeafは同人活動に寛容で、一時期は同人といえばLeafというほど隆盛を誇っていたけど、ある時突然それまでの流れを止めるようなガイドラインを作ってしまい、それからファンが他の作品(型月とか)に流れていった気がする。ちょうどLeafがいろいろあった頃で(ここの2000年9月14日と「552文書」参照)、あの時はまさかLeafが10年後まで続くとは思ってなかった。