こいつ全然変わってない

『アイドルマスター』10周年を記念してガミP、ディレ1を直撃! 【周年連載】

 しかし、ユーザーの手にブームの根幹をすべて委ねてしまうと、IPとしての“芯”がハンドリングできないこともあるなと思いました。


 結局この人にとってこの主張は、叩かれようが批判されようが絶対譲れない線なんだな。

石原:(略)そのままファンの方中心のコンテンツ展開になってしまうと、ファンの皆さんが飽きた時にすべてなくなってしまうので、ブームの流れをハンドリングしないといけないなとも思いました。


 その結果がジュピターと竜宮小町だったってすげーな。

 そこで『アイドルマスター2』以降の頃からは、最初にアニメを提供して、次にゲームをという感じで先んじて仕掛けることを心がけました。

                           i! 
          / ヽ               i! お な は 
       i\ {  i} /} ,- ~ ̄   ̄ ~ '' -j .ま に ぁ 
       .i  ヽ / -′  \   ヽ    Y  え い !? 
        ゝ   /          :}\ < !?っ 
      <__  /  / 〃{  :ト、    <_ }.     て 
       ‖/ /   i/ .i! :i \      〈     ん 
.        ‖ ~,i    i! _,, - .i /`≒=ー--- }    .の 
      /  ,i   i ̄- 、 V i/ /x,,,__~ヾ Ti      
     ./   ,i  :i i / ,=、∠xt'  ‖nヾ 》! >      
     /    {   N《 {!{}.i}:  \  ゞ.~ノ }/} 
    ./    i{  .{,ヘ  `-'  y-- 、    .j!/ 
   /    /.i!  i!      }>ー ヽ   _ラ 
   .{i    /   V i{       i': : : : : :,    ,i ̄) 
   :{     ̄ )\i\     {!: : : : : :}   .,i  7/ ̄Y ̄ ̄ ̄ 
   `ーっ   / F〈  > __ ` -   ´_,, -/_. ) 
    /   ∠  \~)   / ̄ ̄ ,-v-イ_~// 
   (    ~ ノ   />' ~<ニ'} /Vニニ>' 7/  ̄ '' < 


 「アイドルマスター2」の「最初」のどこがアニメだ。「最初」はXBOX360版だろ? それが大失敗したから、結果的にアニメが牽引したってだけだろが。

坂上:う〜ん……ちょっとマンネリ気味? ですかね(笑)。『アイドルマスター』が世に出たあと、動画サイトでファンの方が二次創作を楽しむようになった時代がありました。


 「二次創作を楽しむようになった時代がありました」と過去形なんだ。ふーん。へーえ。
 マンネリになったら爆弾を投げ込むのがポリシーじゃなかったっけ? アイドルの恋人でも出せば?

坂上:一番の悩みは、『アイドルマスターDS』を熱心に作ってくれたスタッフたちがみんないなくなってしまったことですね。876プロは765プロとは違う独自路線を貫いていく予定だったんですけどね……世の中うまくはいかないものです。


 そりゃあんな扱いされりゃなぁ……。しかも涼をSide:Mに出しちゃったからDS組は消滅、愛と絵理の再登場ももうないだろう。876プロ好きだったんだが。しかし、女装アイドルが普通に男性アイドルとして登場って、アイデンティティ消えてるじゃん。PSP版の美希もそうだったけど、他のクリエイターが作ったキャラを壊すの好きだよな、このプロジェクト。
 そして、アイマス2の部分ではジュピターと竜宮小町のリストラについては一言も触れず、と。すげーなこれ。インタビューじゃなくて一方的に喋ってるだけだ(笑)。
 ただ、ミリマスキャラの名前について語ってる割にデレマスキャラについて触れてないところを見ると、デレマスにはあんまり深く関わってないんじゃないかという噂は本当なのかもしれない。


 これが彼らの、アイマスの今まで、そして9.18事件の総括なんだろう。
 最初にも書いたけど、彼らは何も変わっていないし、何も学んでいないということがよーくわかった。といっても「ユーザーにブームの根幹を委ねるべき」と言いたいんじゃない。「こういう言い方をされるとユーザーとしては超萎えるんで、たとえそれが本音であったとしても表に出すべきじゃない」ということだ。
 9.18騒動の時にも書いたけど、夢を見せるコンテンツで「このコンテンツは俺たちのものであってお前らのじゃねーから」と冷や水を浴びせられたら誰だって白ける。あれからもう4年も経っているのに、彼らはそういったユーザーの感覚にまったくキャッチアップできなかったということだ。
 彼らが把握してるかどうか知らないが、かつては100万再生すら珍しくなかったジャンルが、いまや2000再生でトップ10、1000再生でトップ20に入ってしまうくらいの勢いしかない。それでも対価を求めず作品を作り続ける人たちには心底感服するが、4年前のあの日に消えた人と熱はもう戻ってはこない。