メインクラスとサブクラスのビミョーな関係(2)

 前々回のエントリで、アリアンロッドRPGのメインクラスが4つに制限されている理由をゲームシステム的な面から説明した。しかし、実は他にも理由がある。ソードワールド2.0RPGがキャラクタークラスの選択において一切制限を設けていないのに、アリアンロッドには制限があるのは何故か。


 アリアンロッドRPGは個別導入(*1)、ソードワールドRPGは集団導入を前提としたシステムだからだ。


 キャラクタークラスの選択に一切制限を設けないで、シナリオの導入シーンをキャラクターごとの個別にしようとすると、存在するキャラクタークラスの数だけシナリオの導入シーンを用意しなければならなくなる。
 だから、ソードワールドRPGのシナリオ(特に最初のシナリオの冒頭)においては、PCたちはどのようなクラスであっても「冒険者」であって、「全員知り合い同士で酒場にいる」という状態から始まることが多い。


「そんなことないよ、ソードワールドの公式リプレイに、シナリオの導入をキャラクターごとに個別にやってるのもあるよ」


 という人もいるかもしれない。キャラクター作成とシナリオが別の日ならそれも可能だ。へっぽこやぺらぺらの場合はさらに、プレイヤーからの導入提案を拾う形でシナリオの導入を用意している。
 だが、コンベンションなどキャラクター作成とセッションが同じ日にある場合、しかもプレイヤーのうち一人として顔見知りがいないような状況では、プレイヤーの提案を拾って個別導入をするのは至難の業である。