ところで、昔アリアンロッドRPGが基本ルールしか発売されていなかった頃、NAGOYAステップ(*2)という言葉が話題になったことがある。
簡単にいうと、余った経験値を全部転職につぎ込んで、1秒もそのクラスでプレイすることなく次々とサブクラスを変えていくことである。アリアンロッドのシステム上、あるクラスを一度経由するだけで「自動習得スキル」が手に入るため、あたかもステップを踏むように「前のシナリオから今日までの間にサブクラスをモンク、サモナー、バード、ダンサーに変えて元に戻したことにします」と宣言することが可能なのだ。
これら自動習得するスキルはいずれも強力であり、しかも文字通り「ステップを踏むようにただ通過していく」だけで有用なものが揃っている。(*3)
ただ、この行動にロールプレイとしての裏付けを用意するのは難しく、ロールプレイを重視する人にしてみると「有利さを求めるあまり、ロールプレイや整合性をないがしろにしている」ように映った。
はたして、NAGOYAステップはありなのか? なしなのか?
その答えは上級ルールブックで明らかにされた。
「アリアンロッドRPGにおいて、ロールプレイの指針とするのはメインクラスであり、サブクラスはロールプレイの裏付けがなくてもいい」
つまり
「セッショングループ内での了解さえ取れれば、NAGOYAステップはあり」
ということになる。実際公式のリプレイでもNAGOYAステップを実行しているPCがいる。
逆に、上級ルール環境で追加された上級クラスへの転職ルールは、サブクラスではなくメインクラスを直接変更するものであり(しかも一度決めたら変更は不可能)、こちらはロールプレイに反映させることが推奨されるということになる。
- 作者: 菊池たけし,F.E.A.R.
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