運命の20m


 《プロテクション》には射程距離がある。20m、これ以上離れると呪文が届かなくなるのだ。逆に言えば戦闘開始時に敵のアコライトとの距離が20m以上離れているキャラは、移動を伴わない限り《プロテクション》の支援が受けられないということでもある。もしそういう距離にいる敵がいたら、そいつを先に狙うというのも手だ。ただし移動によって《プロテクション》範囲に移動してくるという可能性はある。

 アコライトを狙う場合、もし《サモン・フェンリル》《プレッシャー》《レクイエム》を使える仲間がいるなら「重圧」状態にしておくのが望ましい。他の状態異常は《プロテクション》発動の妨げにならないが、「重圧」だけは《プロテクション》が発動できなくなるペナルティがつく。
 アコライトに致命的な攻撃が加わった場合、ギルドスキルを除けば《ガーディアン》《インタラプト》《カバーリング》などが対応手段になる。これらのカードを切らせた後でなら、アコライト本人に攻撃が届くだろう。
 
 厄介なパターンがいくつかある。
 一つ目は、アコライトがセージの《エフィシエント》を持っている場合。《プロテクション》の効果が上がってしまうため、なんとしてでも沈んでもらおう。
 二つ目は、《サモン・アラクネ》を持ったサモナーがアコライトの他にいる場合。優先度としてどちらから狙うかは迷うのだが、アコライトを先に潰した方がいいだろう。理由は消費MPだ。《サモン・アラクネ》の方が燃費が悪く、回数がさほど発動できないと考えられるからだ。

 つまり、まず神官を狙うというのは「20m以上離れた敵がいない場合」で、優先度は「アコライト」次いで「サモナー」ということになる。
 なお、もし上級までありのルールだった場合、優先度は《ワイドプロテクション》持ちのパラディンがトップにくる。発動回数の制限がなくなった《プロテクション》はまさに脅威の一言である。どんな手を使ってでも沈めないことには、どんな攻撃も通らないと思った方がよい。