まともなゲーム、待ってます

国内のゲーム業界は、しばらくスマホが引っ張っていくことは確実。家庭用ゲーム機市場は苦戦するだろう


 一昨日書いたらもうこれだ……(笑)。


 これが正しいとしたら、どうしてAppStoreの有料ゲームは死んでるなんて言われるのだろうか。スマホアプリで移植じゃないまともなパッケージ型のゲームで成功例が出ているのであれば言いたいことも判るのだが。
 PS4やXboxOneが好調だとは思わない。私自身も買う気が全然起きない。かといって、じゃあスマホのゲームが好調かと言われるとそうとも思えない。ケイオスリングスが爆発的に大ヒットしたのなら他社も当然参入してきただろうし、拡散性ミリオンアーサーケイオスリングスシグマも基本無料の課金ゲームにはならなかったはず。
 要するにプラットフォームの違いではなく、課金形態の違いなのだ。だとしたら「スマホが引っ張っていく」ではなくて「ソーシャルゲームだとか基本無料ゲームが(売り上げを)引っ張っていく」という方が記事の内容としては適切なはずだ。


 先日FFアギトの話題が出た時ちょっと調べたのだが、例えばスマホ向けのMMORPGでいうと、「スマホ MMORPG」でググるとトップに来るサイトには「ユーザー数250万人」などと謳うゲームタイトルが挙がっている。250万というと、先日3DSで発売されたモンハン4の出荷数に匹敵するか、上回るレベルである。
 ところがそのタイトルでググると、検索結果は33万程度しかヒットしない。ちなみにモンスターハンターの検索結果は約3000万。その差は100倍だ。250万人のユーザーがいる(はず)のゲームと、200万本売れたゲームのキーワード検索の結果にこれだけの開きがある。ユーザー数というのがいったいどのように計算されているのかわからないが、どう見ても同列に語れるものではないのは明らかだ。


 確かに売上高としてはソーシャルゲームで廃課金してる層が業界を下支えしてるのかもしれない。だが、多くのライトユーザーはソーシャルゲームで課金はしていないという調査結果が出ている(参考資料はこちら)。この調査結果によれば、8割以上が無課金で、5000円以上課金しているのはわずか3%しかいない。
 わずか3%の廃課金者が常に上位を支配し続けるゲームというのは正しいのか。そう考えた人間が少なからずいたからこそ、パズドラのような課金しなくてもそれなりに遊べるゲームが大ヒットしたのではないだろうか。単純に「家庭用ゲーム機は終わった、これからはスマホだ!」と去年と同じことを喧伝しているだけでは、ヒット作は生まれないと思うのだが。


 というか、スマホスマホいうならスマホでまともなゲームを出してほしい、マジで。