「ポップンで鍛えた腕はまだ鈍っちゃいないぜ」とか慢心していた私はレギュラー*1で見事に破砕された。攻略サイトなどには「音ゲーに慣れている人間には簡単」などと書かれていたりもするが、難易度マスターモードは私にはとても追いつけるレベルではなかった。
始める前はちょっと誤解していたのだが、実は「楽曲の開放」とか「キャラの開放」は無課金でも何ら問題ないと思われる。無課金で2日プレイした私でも、フルコンプとか好みのキャラ狙いとかさえしなければ、普通にプレイするだけで進めていけた。
ところが、ここで普通に入手できるノーマルキャラには特殊能力がついていない。このゲームは他のプロデューサーのユニットとバトルするゲームではなく音ゲーなので、特殊能力とはすなわち「パーフェクトを出すとライフ回復」とか「バッドを踏んでもガードする」とか「ナイス(DDRでいうグッド)でもコンボが繋がる」とかそういったものだ。
逆に言えば、終始これらの能力が不要な難易度に設定してしまったらノーマル以外のキャラの出番がなくなる。デレマス同様同じキャラに「N」「R」「SR」「SSR」などが存在するので「特定のキャラが好きだからポリゴンモデルがダンスする姿を見たい」というだけならノーマルキャラで十分という話になってしまうからだ。
そういう意味では、ある程度難易度が高いのも、課金を促すためにはむべなるかなとも思うのだが……。なんとこのゲーム、難易度マスターモードをクリアしないとムービーモードが開放されない(マスターモードはプロモードクリアで開放)。初心者に最初に立ちはだかる関門は、好きなキャラが来ないとかではなく「ムービーモードが手に入らない」ではないだろうか。なお、冒頭で挙げたのは難易度が比較的低いとされる曲のマスターモードである。
私はDDRをやっていたころから「踏みっぱなし」が苦手だった。このゲームでも例外ではなく、ロングと呼ばれる押しっぱなしのアイコンが上手く押せない。また、曲者なのが高難度に出てくる矢印マーク。フリックを要求されるアイコンで、ロングに混ぜられると非常に辛い。しかも強くフリックすると本体がずれ、その次のアイコンがさらに押し辛くなる。低難易度で練習しようとしても今度はスタミナ制が立ちはだかる。なるほどこういったところはソシャゲだな、と感じさせるつくりだ。ただ、前にも書いたとおり、特にこだわりがなければストーリーにも制限は加わらないので、特に課金圧力が強いとは感じなかった(他のソシャゲをやっていないので比較はできないが)。むしろ音ゲーマーとしての腕のなさの方に絶望しているくらいである。
文香さんが可愛すぎて生きるのが辛い
当初心配していた操作性については、最初からiPodTouchではなくiPadminiでやったせいか、思ったほどストレスはなかった。これをiPhoneでやったら相当絶望するだろうけれども。ただ、夢中になって遊んでいて気づいたが──これはスターライトステージに限ったことではないものの、タブレットでソシャゲを遊ぶ時、普通はどうやって遊ぶものなのだろう。しっかりタップしないといけない難易度の高いゲームだと、本体を安定させるためにテーブルの上に置き、それを上から覗き込むような姿勢でプレイせざるを得ない気がするが、この姿勢、あまり体にいいとは思えない。少なくとも首は非常に疲れる。
とりあえず今は、センター鷺沢文香・小日向美穂・三村かな子・川島瑞樹・新田美波というユニットで遊んでいる。どういう共通点かというと「他の作品で中の人を知っているアイドル」というくくりである。キャラ的にはみくにゃん、ウサミンあたりを入れたいが、うちにはまだ来てくれそうにない。
というわけで、最後にスターライトステージの「ソーシャルゲームとしてではなく、それ以外の部分」で、これはどうなの、と思った点を挙げていく。
・SSR以外全員衣装が同じ
これだけ人数が多いと、全員分色々な衣装のポリゴンモデルを用意するのが大変なのはわかるし、衣装が変わるのをSSRキャラの売りにしたいのもわかる。ただ、せめてクールが青、キュートがピンク、パッションが黄色とか色を変えるくらいはできないものだろうか。SRまで全員同じ衣装を着続けるというのはちょっと……。
・歌が変わらない
これは、最初にやった時アケマスの印象があったからだろうと思う。もちろん、キャラが10人しかいないアケマスと比べること自体がおかしいのだが、ユニットに卯月が入っていないのに卯月のキャラソンで踊り、歌声だけが卯月だったりすることがままある(口パクはしているのでなおさら違和感が)。言うまでもなく、アケマスは該当曲を「選択したキャラ」が歌っていたので、キャラを変えれば歌も変わっていた。全員全曲歌うのはもちろん無理だろうし、バージョンを増やせば増やすほどデータが増えるので悩ましいところだが……。
逆に、モーションが曲ごとに全部用意されているのは脱帽の一言。
ゲームとしての面白さについては、始めたばかりの今はまだいいが、無課金のまま進めていて途中で詰まり「同じ譜面の音ゲーをひたすら繰り返す」ことになった時に飽きがくるんじゃないかという気がする。ただ、グランブルーファンタジーの冒頭3分のみをプレイした時と違い、*23Dで可愛いキャラがぐりぐり動くのを見れただけでかなり満足できたのは確かである。