王者の風格

任天堂の発表会詳報&3DS実機レポート


 数日前に横井さんの本を取り上げたのは、もちろん事前にE3でニンテンドー3DSの発表があるだろうというニュースを見聞していたからなんだけど、改めてニュースとして見ると圧巻だ。

 一目見て「凄い」とわかる驚きとか、予定されているソフトのラインナップを見てもため息の一言。目下のところ心配と言えば「発売日初日に超品薄になりませんように!」ということくらいしかない。
 個人的に一番嬉しかったのは、筐体のデザインがニンテンドーDSLiteから続くDSのシルエットを踏襲していること。はっきり言って、単画面ではゲームボーイアドバンスSPのデザインが、2画面ではニンテンドーDSLiteのデザインが携帯用ゲーム機の完成形の一つだと思っているので、奇をてらって変なデザインにすることなく手堅いところを抑えてきたのはとても嬉しい。

 その上で、任天堂ならではの新しい遊びの要素を詰め込んできてくれるのなら申し分ない。後はマジコン対策さえ万全にしてくれれば。

 画面解像度がPSPに匹敵し、さらにROMもUMDの容量に比肩する容量だということで、もうPSPはいらないんじゃないかという人もいるけど、何しろもう6年前のゲーム機だ。性能的には追いつかれても当然じゃないだろうか。
 むしろ、PSPのメリットはPS3との連携機能にある気がする。かつてゲームキューブとの連携機能を謳ってゲームボーイアドバンスを販売していた任天堂と立場がある意味逆転してしまったのが皮肉と言えば皮肉だ。今のところ、PSPをあえて切る理由は自分の中にはない。それも今後の趨勢次第だが……任天堂が今後の携帯ゲーム機戦線においても一歩リードしたことは間違いないだろう。