とある場所で見かけた話題。
「ロトの勇者(ドラゴンクエスト)のいた世界は、最後にどうなったのか?」
プレイした方はご存知と思うけれど、ドラゴンクエストの舞台となる世界は1〜3までがロトの勇者の世界で、4からの舞台は別の世界に移る。さらに時系列としては3が1の前にくるので、ナンバリングタイトルとしては2がロトの勇者のいる世界の最後の状態、ということになる。
ところが……である。2の世界の「その後」を描いた作品が(二次創作作品でなく)あることを、私は今回初めて知った。それが「ドラゴンクエストモンスターズ3 キャラバンハート」である。公式ページではぼかして書いてあるものの、まとめられていたサイトによるとこんな感じらしい。
・世界を救った3人の勇者(ローレシアの王子・サマルトリアの王子・ムーンブルクの王女)行方不明。
・これにより、ロトの血は眠りにつく(3勇者の血筋滅亡)。
・アレフガルドの創始者精霊ルビス消息不明。
・ロト伝説人々の記憶から忘れ去られる。
・ローレシア城滅亡。生き残りは「ローファの村」を築く。
・ムーンブルク城、王女の帰還と共に復興するが再び滅亡。
・サマルトリア城、ロトの血筋ではないものが王位を受け継ぐ。
・ロト装備消滅。ただし、剣は「ちから」、盾は「ゆうき」、鎧は「まもり」、兜は「ちしき」の象徴としてオーブと化す。
・アレフガルド何者かに封印され、海底に没する。
・ラダトーム滅亡(アレフガルト全地域滅亡)。
・デルコンダル、王が遊びすぎて滅亡。デルコンダル町となる。
マジか……。
まぁ、元々ドラゴンクエストシリーズってあんまり救いがないけど……(4のピサロとロザリーとか、5の主人公が目の前で父親を殺された上に十年奴隷で十年石像とか、4の勇者を助けるためにモシャスを唱えて身代わりになって死ぬ幼馴染とか。ちなみに私は「4の勇者は実はモンスターに殺されていて、幼馴染がモシャスを唱えつつ必死に勇者の身代わりを演じている」という設定の二次創作が大好物だ)。
昔、スクウェアのクロノクロスというゲームが発売された時「こんなのはクロノトリガーの続編じゃねえ!」と騒がれたけど、これも負けず劣らずな気がする……。こっちはあんまり騒がれなかったが。ちなみにキャラバンハートはスクウェアとの合併前の作品だ。
ところで、ドラクエ2の欝展開といえばこれが有名じゃないだろうか。
・最後の敵を、サマルトリア王子がメガンテを使って倒した場合、ローレシアに戻った主人公が、駆け寄ってきたサマルトリア王子の妹に短剣で刺されて幕…というイベントも考えられていたが、あまりにも哀しい話なので没になったらしい。実際のゲーム上では最後の敵には、メガンテは効かない。
都市伝説だとばかり思っていたけど(こちらのサイトによると当時の攻略本やファミ通から抜粋らしい)、他の色々な状況を総合するに(*1)、もしかしたら本当の没ネタだったのかもしれない。没になってよかったとつくづく思う。
(*1)吉崎観音さんがガンガンに掲載していた「ドラゴンクエストモンスターズプラス」もその設定に基づいた展開だそうだ。詳しくは先程も紹介したこのサイトをご覧いただきたい。
追記:調べてみたら、キャラバンハートよりモンスターズプラスの方が前の作品で、キャラバンハートがモンスターズプラスの設定を取りこんだのではないか? という説もあるらしい。ストリートファイターとRYUFINALみたいな関係だろうか。