ダンジョンRPGを盛り上げるためにどのような変革が必要なのか
エルミナージュ、とともの、アンチェインブレイズレクス。3つの3DダンジョンRPGを開発した3つの開発チームによる鼎対談。ゲームの濃さの割に無難な結論だな、というのが正直な印象だった。
ただ、一つだけ言うなら、前置きにある
しかし今,ダンジョンRPG市場にはかつてほどの勢いがなく,若いゲーマーからは“時代遅れ”と評されることもある。「Wizardry」発祥の地であるアメリカですら,今ではダンジョンRPGの姿を見かけることはほとんどなくなってしまった。
というフレーズにはちょっと違和感を覚えた。少なくとも日本のコンピュータRPGにおいて、3Dダンジョンは「勢いがあった」と言われるほど主流を占めたことはないからだ。ブラックオニキスよりドルアーガ、ウィザードリィよりドラゴンクエスト、ダンジョンマスターよりファイナルファンタジー。特に日本で最初に爆発的ブームを巻き起こしたドラゴンクエストが3DダンジョンRPGではなかったため、日本では「RPGといえばダンジョン」という時代はほとんどなかったと思っている。
業界人の人気が高いのがエルミナージュで、しかもこの場にいる開発者たちが全員世界樹をプレイ済みというのにはなるほどと思わされた。本当はこのインタビューに世界樹のスタッフとかエルミナージュの生みの親である小宮山氏が加わっていればさらに面白かったのだけれども。
そんな私が生まれて初めてプレイした3DダンジョンRPGは……今おぼえている人はどれだけいるのだろうか。セタの「あやかしの城」というゲームだった。
というわけで、これから何回かに分けて3Dダンジョンゲームの思い出について語っていきたいと思う(インタビューの感想はその最後に)。