ゆるゆりなちゅやちゅみ


 先輩と一緒に「ゆるゆり なちゅやちゅみ」を見てきたので感想など。
 例によってネタバレ全開なので折り畳む。












・映画が普通に面白いと酒の肴として語ることが少ないことが判明(笑)。


・冗談はさておき、けいおんを見るまでは「日常アニメで劇場版なんて何をやるんだ」と不安だったけど、今回はそういう不安はなかった。実際、けいおんのアンサームービーとまではいかないけど「構図が同じなのに原作へのアプローチの仕方が対照的」とかいろいろな意味で見比べると結構面白い。


・見た劇場が予告と本編の間にインターバルを入れない劇場だったんで、冒頭いきなり何かと思った。サイコパスの予告からアメコミ調ゆるゆりへのコンボとは……(笑)。


・驚くべきことに、名前のついている登場人物のほぼ全員、例えばニコニコ大百科に項目のある人物はほぼ全員登場する(らいばるんとガンボーは登場しない)。「えっ」と思った人もいるかもしれないが、生徒会長や大室家の面々はもちろんのこと、なんとちなつの姉やまりちゃんまで登場する。


・京子が語ってるラムレーズンアイスの薀蓄、どうやら本当らしい。


・部室にテントがあるってことは、茶道部でキャンプに行ってたってことか……?


・日常から、非日常への準備段階を経て非日常(けいおんなら海外旅行、ゆるゆりならキャンプ)へ、という骨組みは一緒。でも、けいおんが原作のエッセンスを抽出して脚本に当てはめており、実際の四コマのネタがほとんど登場しなかったのとは逆に、ゆるゆりは部室や喫茶店、後半キャンプ場で火をおこすシーンでのエピソード等々、場面場面に合わせて原作のネタを直接拾い上げて組み込んでいるのが面白い。


・予告編の京子が涙ぐんでいるシーンはどこで使われるんだろうと思ってたら千歳の妄想シーンだったのかよ……(笑)。


・先輩曰く、伏線の回収の仕方がうまい、と。拾われない伏線はほぼない。まさか生徒会室のプリンまで伏線とは……。


・ある意味一番驚いたのが、制作会社が変わったせいか向日葵の設定が思いっきり変わってたこと。アニメシリーズでは団地みたいなところに住んでたはずだけど、劇場版ではかなりデカい一軒家に住んでいる。


・駅の待ち合わせ場所に一人一人集まってくるシーンでもけいおんの空港へ向かうシーンを思い出してみたり。


・出発しようとする電車を外から撮影する京子を見て青ざめる結衣のシーンは、どう見ても光画部(笑)。


・ちなつの料理に慄く娯楽部メンバー。ちなつって料理下手って設定だったっけ? 絵は下手だったけど……。


・京子をテント担当にしたり、櫻子をカレールー&肉担当にするとかマジでミスキャスト過ぎるだろ(笑)。


・荷物を運んできてくれた西脇先生と生徒会長が荷物を置いて即帰ったのに吹いた(場面そのものは登場しないが、途中で起こる爆発からして、恐らく近くで二人でキャンプしていた? 模様)。


・千鶴、台詞「だばー」だけで終了かよ!?


・4人でキャンプじゃなくて8人でキャンプなのはなぜかと思ったけど、普段見られない絡み(千歳と結衣とか綾乃とあかりとか)が見れるのは長尺の劇場版ならではか。


・あかねさんはマジブレないな……ってか、留守なのはあかりだけで両親は在宅なんじゃないのか……。


・唯一の不満点と言ってもいいが、お風呂シーンが短すぎませんかねぇ!?(キレ気味) 向日葵とか綾乃とか風呂のシーンで画面にすら出てないんですが!?


・「あかり○○だーいすき♪」はい、ノルマいただきました。


・あかりがフェイスタオルを落とし、綾乃がそれを拾い上げる一連の描写が丁寧で、さすが劇場版と感心。


・アニメ第一期の最終回のイメージがあったから、丘の上でみんなで一列に並んで眼下を眺めるシーンであかりだけ転がり落ちていくんじゃないかという不安が(笑)。


・「あかり、みんなと一緒にいれて幸せだよ」で、消失の「きっと、いつかあなたもこの高校生活を懐かしく思う日が来ます。終わってしまえば、何もかもあっという間だった。夢のように過ぎてしまった。そんな風に思うときが……」を想起した。この間「君の知らない物語」を聞いたせいかもしれないが、ちょっとしんみりと。


・アニメでは合宿や温泉旅行に行ってる娯楽部のメンバーだけど、そのいずれとも違う雰囲気で楽しめた。制作会社が変わった影響もあるのかもしれない。どっちが好きか嫌いかとかでなく、いつもとちょっと違うゆるゆりが見れた。


・内容とは関係ないが、小さい子供が親と観に来ていた(それも何人も)のが印象に残った。ゆるゆりってそういう作品だったっけ……?