猛虎対決


 築地さんの作品は艦娘が生き生きしてるのがいい。


(以下ネタバレあり)













 ついに、毒舌番長対決。曙と霞の口論合戦が見れる(笑)。

「前から呉のやつらが嫌いだったのよ!」
佐世保の連中気取りやがって!」
「横須賀を皆殺しにしろ!」

 呉鎮守府には、「節分において鬼役の艦娘に投げてよい豆は、マメ類マメ目マメ科マメ亜科ダイズ族に属するいわゆるダイズのみとし、一粒当りの重量を0.2グラムから0.6グラムとする」との奇妙な規則がある。当初こんな規定はなく、当たり前だが規則に節分の項目すらなかった。
 これは艦娘たちが「ただ豆を撒くだけじゃ味気ない」と飴玉を投げ出したことに起因する、そのこと自体はほほえましかったが、丸ければなんでもいいとの考えが生まれ、徐々に過激化。水風船、ゴルフボール、ソフトボール、果てはボーリングの球を持ち出すようになった。こんなのを投げては生傷どころではすまなくなるので、慌てて「豆を投げること」との規定が出来たのだ。
 するとこれをかいくぐるかのように、「ボックスレンチを豆だと言い張る」「野良犬に『豆』と張り紙をしてけしかける」などの計画が発覚。急遽豆の定義が付け加えられた。これで一段落したかに見えたが、今度は豆を一粒一粒接着してキロ単位の豆を制作するケースが出てきて、またも節分直前に重量制限が設けられたのである。


 呉の駆逐艦娘はまぶらほの2年B組の生まれ変わりか何かなのか……?(笑)