あと2巻!


 今回も面白かった。キス島は史実がドラマみたいなもんだし、引きずられないで話にするのは大変だったと思うが……。何となく「南の3巻、北の5巻」って感じ。さらっとアニメっぽい設定にも触れられてた(「最新の鎮守府では艤装が自動装着」的な記述がある)。長月の蛇肉ネタと、木曾の登場シーンには笑ってしまった。4巻の過去話がさりげなく絡んできてたのも嬉しかった。
 後書きであと2冊と書かれてたのがちょっとショックだったが、築地さんには是非違う艦娘を主人公にした別シリーズも書いてほしい。築地さんの筆致は駆逐艦みたいな艦種にこそ似合うと思うけど、空母とかの話も見てみたいな。

長い間お疲れ様でした


 そして、その築地さんの長期シリーズがついに完結(実は、書店で見かけて最終巻だというのを初めて知り、慌てて買い逃していた31、32巻を探す旅に出る羽目になったのだが)。
 ライトノベルで長期シリーズというとスレイヤーズとかフォーチュンクエストを思い出すけど「女の子がいっぱい出てくるハーレム的ラブコメ作品」というフォーマットでこれだけの長期に渡って続いた作品というのも他になかなかないんじゃなかろうか。前にもまぶらほについては書いたことがあるけど、最後まで雰囲気も筆力も変わることなく、安心して読める作品だった。