不知火を○○せたわね……!


 ここの不知火は武闘派というよりシャイで悪戯好きの次女って感じだなー。

陽炎型といえば


 積読状態だった3巻をようやく読了。やっぱり築地さんは伏線を張るのがうまいと思う。
 なお、各鎮守府の提督が何故艦娘にセクハラしまくるかという命題への、(作中の老提督が語る)築地さんの回答はこれだ。

「(前略)だからさらなる進撃命令を下す際、提督は皆悩む。悩んで悩んで悩み抜く。勝利と艦娘の命を天秤に掛ける。応急修理要員があってもそれは変わらん。命令を下したら後は祈ることしかできん」
(中略)
「……だから提督には酒に溺れるやつがいる。ストレスに負けるんだ。呉のやつは依存症すれすれまでいった。横須賀の若造はもっと酷い。艦娘の体に触るだろう。あれで気を落ち着けていたんだ」
 ひっひっと笑い声。
「あれは艦娘が生きていることを知りたいのだ。触って、悲鳴を上げればその娘は生きている。馬鹿なやり方にもほどがある。まともな神経じゃ務まらないというのはこういうことだ。(後略)」


 その心境は今回のイベントで嫌というほど実感しました、はい。


 個人的には、この巻に登場する叢雲と老提督のコンビが渋くて好きだ。仕事もせず釣竿を垂れているばかりの老提督、そして昼寝ばかりしている叢雲、艦娘が二人しかいない呑気なリンガ泊地。だが実は……(以下ネタバレのため折りたたみ)












「ある日リンガで魚が釣れなくなった。深海棲艦が出現すると海流や水温に変化が出て魚の生態が変わることがある。だから敵の接近が明らかになった。リンガはもう危ない。西方攻撃の艦隊のためにはリンガを守る必要があるけど、それは死を意味する。ならどうするか」
 いつもクールで少しだけ皮肉な叢雲の表情に、真剣な色が差す。
「だから私と司令官は、あんたたちを避難させるつもりなの。そういうこと」


 バケツがないからと痛み止めを飲んで出撃する叢雲が健気で泣ける。
 あと、もうぬいぬいは陽炎と結婚すべきだと思います。