心に引っかかった一点ずつだけ

【年末特別座談会 前編】後藤、笠原、山田のライター3氏に聞く、今年の重大ニュース

後藤:根源的な話をすると、どこまでハードウェアを仮想化するし、どこから上のレイヤーをOSが受け持つかという話なんですよね。理想的なのは、ハードウェアの上にあるレイヤーで全てをカバーして、OSからは同じように見えるようにする形です。ハードとソフトと、もう1つ、省電力やなんやをサポートする中間レイヤーがあって、その上にOSが乗っていれば、こういう問題を解決できます。


 今、これができてるのってコンシューマゲーム機とか、いわゆる用途ごとに特化されたマシンだけだろう。そこが、専用ゲーム機以外でゲームをしたくない理由でもある。
 いまや私にとって、PCはネットブラウザであり、音楽プレイヤーであり、動画再生機であり、ブックリーダーでもある。である以上、可能な限りリスクは避けたい。ゲームのために環境を整えようとして失敗したら、ネットも見れず音楽も聴けず本も読めなくなった……というのは非常に困る。だから後藤氏の言っているような環境がもし実現すれば万々歳だが、iOSAndroidぐらいカーネルの保護されたOSですらそんな環境は実現できていないわけで、より多目的かつ拡張性を求められるPCでそれを実現するのはまだまだハードルが高いのではないだろうか。ユーザーレベルで仮想マシンを駆使して自衛してる人はいそうだが……。


【年末特別座談会 後編】後藤、笠原、山田のライター3氏に聞く、今年の買い物

笠原:タッチキーボードに否定的な人もいるんですが、僕は将来的にタッチキーボードがメインストリームになると思っています。今、キーボードのトレンドを見ると、MacBookのキーボードなんかはどんどん薄くなってきているんですよ。それに使ってみると「意外と使えるな」と思うはずなので、先入観を持たずにぜひ触って欲しいですね。


 タッチキーボードがいけるのならSony Tablet Pはもっと売れてよかったと思うんですけど(笑)。

 冗談はさておき「薄い」のと「ない」のは天と地ほども差がある。わずかでもストロークがあるならともかく、まったくフラットなキーボードとか打てないんでマジで勘弁してほしい。しかもレノボ製じゃ試す気も起きないし……。