意外な事実が次々と


 正直、本編を見た時に「ご都合主義だなぁ」と思った数少ない設定の一つが「フレンズが“服”を認識すると服が脱げるようになる」だった。なんか温泉回のために生み出された設定に見えたので。

 ところがガイドブック3を読んで、実はもっと深い設定があるということが分かった。そもそも服に限らず、フレンズの耳や尻尾などといった「元の動物を想起するような」身体パーツは全て「けものプラズム」(サンドスターから発生する物質)によって構成されるものらしい。耳も尻尾も、単体では生物学的な機能を有していない。つまりサーバルも、聴覚がいいのはあの耳のお陰ではない(機能しているのは「ヒトの耳」の方)。恐らく、聴覚のうちヒトを超える部分についてはサンドスターを消費することで発揮していると思われる。ただし実体がないわけではなく、耳や尻尾を掴まれると「幻肢痛のように」感覚や痛覚を覚えるらしい。
 つまり「服を認識する」とは「服のパーツはヒトとしての身体部位の一部ではない」と認識することで、身体部位と一体化しているけものプラズムの服の部分のみが、別々の構成に変化する、ということのようだ。

 そして、サーバルやライオンのように「制服のようなプラズムを纏う」フレンズは、フレンズ化した場所がヒトの文化圏に近かったからそうなったのだという。自分が動物ではなくフレンズ(アニマルガール)であると意識する場面が多いからだろう。しかしこれは、ヒトが絶滅した今のパークには当てはまらない。恐らくヒトがいた頃にフレンズ化した別個体の形状を、そのまま引き継いでいると思われる。

 一番驚いたのは「フレンズが『自分はヒトである』と強く認識すると、けものプラズムで構成された動物の部位を意図的に消すことができる」という設定だった。それってつまり、フレンズをヒトの間で生活させたらまるっきりヒトになるってことか……?

いぬとくまのけもの

 今回の特集は犬と熊の獣。一番面白かったのがコヨーテがやたらロードランナーを意識していること。ルーニー・テューンズか!(笑)
 東武動物公園のエントリでお察しかもしれないが、一番楽しみにしてるのが「鳥」。ハクトウワシのアニマルガールとかかなりカッコいいデザインだったので。でも次回の4巻は海の獣特集と決まっているようだ。博士コンビとペパプの回なのに……。