1話を視聴

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 本放送はちょっと見ている暇がなかったので、再放送で1話をTorneで録画&視聴。アニメを観た後単行本をひっくり返して、またアニメを見直すなんて久しぶりの気がする。

 1話というせいもあるのだろうが、背景にはメチャクチャ気合が入っていた。そして、背景もキャラクターも、恐らく意図的にアニメ的な塗りが廃されて、絵本のような塗りになっていた。わかりやすいのがキャラの顔で、普通のアニメにあるような陰影がない。
 塗りといい、日曜昼間に再放送していることといい、(元々原作にもないが)ありがちな萌え要素的なものがないことといい、もしかして本当に子供向けを意識しているのだろうか。飲酒・喫煙シーンありまくるんだけどな……。


 「あれ?」と思ったのはBパートのマヤの店。なお、彼女は作中では「マスター」としか呼ばれておらず、本名が「マヤ」だというのはガイドブックで初めて知った(4巻の23話で再登場するので全部読み直したが、やはり名前は出てこない)。そのマヤの店の看板が大きく「ポートラウンジ小骨」と表示されるのだけど、これにまったく記憶がなかった。もしかしてアニメ版で命名されたのかと思って単行本の該当ページを確認したところ、確かに看板が描かれていた(127ページ5コマ目や133ページ1コマ目など)。「東ブロックMAP」なんてのも、単行本で見た時はそのまま流してしまったようでまったく覚えていなかった。
 元々原作は画面の情報量が凄く多い分、読み流してしまっている情報が結構あったのだけれど、それらが忠実に映像化されていることもわかった。例えば、同じくポートラウンジ小骨の入り口の左側には、タペストリが飾られている。これは原作だと最終コマの左にチラリと写っているだけで、何が描かれているのかわからない。ところが、アニメのラストシーンだと見えない部分が全て補完され、鯛が跳ねる海のタペストリだとはっきりわかる、という感じ。後はこのままのペースまで最終話まで行ってくれれば……。


 余談だが、ディスクの販売形態には驚いた。上下巻でそれぞれ1万8千円というのは、他では見ない売り方ではないだろうか。