ヴァナディール新資料

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 先日、こちらでFF11の展示会をやるという話を見かけたので行ってみた。私自身はもうFF11はプレイしていないが、10年以上を過ごした世界であり、もしここで新たに明らかになる事実があるのであれば、興味がある。


finalfantasyxi-exhibition.com


 今回の展示会が開かれていた有楽町マルイのスペースに行ったのは初めてだったが、フロア全体がアニメやゲームをフィーチャーしていて、その一角がFF11に割かれているという感じだった。正直に言ってしまうと、スペースは大きいとは思わなかった。前に秋葉原でやっていたアトラス展の半分から2/3程度のスペースに見えた。所沢でやっていたペルソナ展よりもスペースとしては小さいだろう。もちろん、有楽町という場所柄もあるのだろうが。



 また、展示内容自体も「25年分の蓄積」という印象ではなかった。開発前の資料、種族装備が展示されているコーナーの隣がいきなりオパーラインドレスの展示だったり、その隣がいきなり最新シナリオの蝕世のエンブリオだったりして、間が飛んでいる。



 NPCで見ても、トリッシュやリリゼットといった各シナリオのヒロインクラスは設定画があったが、じゃあ各国の要人はというとほとんど資料がなかったり、ごく限られた資料の展示という感じである。

 では見る価値がなかったかというとそんなことはない。個人的に興味深かったのは開発前資料だ。初見だったが、当初ヴァナ・ディールがヴァナ・ディールとすら呼ばれていなかった頃の設定資料から表示されていた。これに関しては撮影禁止であり、私の記憶を頼りに書いていく(今回掲載しているのは、もちろん撮影許可マークのある展示物だけである)。



 一番驚きだったのは、初期三国と呼ばれるウィンダスバストゥークサンドリアと、ジュノを中心としたクォン大陸とミンダルシア大陸の地図に、実装されたことのないエリアが大量にあったことだ。追加ディスクの話ではない。あくまでも初期ディスクの範囲である。実際に実装されたエリアと企画段階の地図を比べると、半数くらい実装されていない。例えばメリファトとサルタバルタの南東部に岬エリアがあったり、ボスディン氷河とサンドリアの間にもう一つ、見覚えのないエリアがあったりする。初期に想定されていたのは、実装されたものよりはるかに広いエリアだったのだろう。まぁパシュハウ沼など隣接エリア間で地形の連続性がまったくないエリアなどもあったので、その辺は企画と実装がずれた証左の一つなのかもしれない。
 また、モノレールが実装されるはずだったというのも驚きだった。バストゥークの話だろうか? 乗り物関係も、チョコボ馬車などアイデアだけで形にならなかったものが他にもあるようだった。

 最後に物販だが、ヴァナディールの地図がタペストリーにでもなっていたら買おうかと思っていたが、さすがにTシャツではちょっと買う気にならなかった。1つだけ気になったのは、4国の紋章をあしらったルービックキューブだ。もしFF11のゲーム内でこのルービックキューで遊んでいるNPCがいたのなら、思い出に買っても良かったが、さすがにゲーム内で登場した記憶はない。