家庭用ゲーム機は絶滅するだろう

http://www.kotaku.jp/2009/11/wada_consoles_extinction.html
GameThirstによると、スクエア・エニックス社長の和田洋一さんが「家庭用ゲーム機は絶滅するだろう」とMCVとのインタビューで発言。そこでは、ここ10年以内には、ゲーム業界はかつてのゲーム機を使うようなものじゃなくてサーバーベースになっていくだろう、と話したそうです。


 そりゃ、WiiFFとかの惨状とFF11アイドルマスターの利益率を比べれば、元証券マンとしてはこう言いたくなるだろうな。でも、FFはサーバベースだけどゲーム機使ってるよね。
 そこまでFF11のビジネスモデルを高く評価してるんだったら、もうちょっとユーザーに優しく接してくれても罰は当たらないと思うんだけど。(*)

 それにしても、和田社長って定期的にこういう発言して注目浴びないといけない決まりでもあるんだろうか? ソニーのクタラギさんとか昔ネットで叩かれまくっていたけど、あの人の方がまだその発言に夢があった気がする。和田社長の発言からは夢を感じないというか、ホントにこの人、自分で言ってるようにゲーム好きなのかな?

 ただ、今のゲームってゲーム機の性能が上がりすぎて開発にお金と時間がかかりすぎるのは事実なんだと思う。PS3向けのタイトルの開発費が100億と聞いてさすがに仰天した。パッケージ売りの販売形態だけでは黒字を回収できないというのも無理はない。
 とはいえ、サーバベースの月額課金のゲームになったら、月に5本分も10本分もプレイヤーはお金を払えないから(でも、月額500円で10ヶ月しかお金払わない、あるいは月額1000円で5ヶ月しか遊ばないなら、今の利益率と変わらないはずなんだけどな…)。1位以外のサードパーティは死滅する。
 そしてプレイヤーは、昔のゲームを遊ぶこともマイナーなゲームを遊ぶこともできなくなるわけか。


 あ、そうか。だから家庭用ゲーム機は絶滅するだろう、なのか。
 絶滅するんじゃなくて絶滅させたいってことか。夢を感じないはずだわ。そうだよね、今の大作化の引き金を引き、今も開発費を高騰させてる原因の一つはスクウェアエニックスなんだし。

 だけど、10年後のその時、スクエニがトップにいるとは限りませんよ、社長。


(*)誤解のないように申し添えておくと、私はFF11の開発陣はものすごく頑張ってると思う。
 プレイヤーの嗜好なんて100人いたら100通りもあるのに、一つのタイトルを7年間バージョンアップし続け、運営し続け、これだけのプレイヤーがまだプレイしてるんだからすごい。
 だから、もうちょっとFF11の開発と維持(←ここ重要)に予算割いてあげてよ、って話。現状FFの黒字って他の赤字の穴埋めに使われてる状態だからね…。