3位 双海亜美・真美
一応、2の直前までは真美単独でプロデュースできる作品はないので、二人合わせて一人扱いとさせてもらう。響も好きで甲乙つけがたかったけど(伊織はぱっつん限定なもんで)、アケマス時代はずっと亜美真美だったしなぁ。とはいえ、コミュの選択肢にトラップっぽいのが多くて(一見正解に見える返答がノーマル以下だったりする)、思い出稼ぎはもっぱら素直なやよいに頼っていた。個人的に一番印象に残っているイベントはライブフォーユーの楽屋裏イベント。真美は不憫な子のはずだったのに……。
2位 水谷絵理
DSで彼女のシナリオをやってぶっとんだ。DSに登場する3人のアイドルのうち、女装男性アイドルである秋月涼のインパクトに隠れて目立たないけど、実は絵理もアイマス史上前代未聞のアイドルである。これは、アイドルマスターDSのゲームとしての特性に由来するものだ。
アイドルマスターに登場する他のアイドルは、様々な悩み、あるいは課題を持ち、それぞれに葛藤を抱えている。それをサポートし、解決に導くのがプレイヤーの分身たるプロデューサーの役目だ。しかし、アイドルマスターDSは違う。絵理は引きこもりのネットアイドルで、アイドルデビューのきっかけもプロデューサーに誘われたから……となると、主体性のない、引っ込み思案のキャラのように見えるが、実はそうではない。
DSのプレイヤーの分身はアイドル自身である。絵理は確かに最初悩みを抱えているが、それを(プレイヤーの選択によって)自ら克服していく。それだけではない。絵理のシナリオで葛藤を抱えているのはプロデューサーである尾崎玲子であり、足を引っ張るのは周りの大人達である。絵理はデパート屋上に引きこもろうとする(!)尾崎を懸命に説得し、彼女がトラウマを克服できるよう助けるのだ。(*1)ゲームの構造上、そうならざるを得ないのだが。
絵理は、語尾を疑問形にする独特の口調も手伝って、一見気弱そうに見える。しかし芯は強い。もしかしたら765と876、16人のアイドル候補生の中で一番強い女性かもしれない。余談だが、ニコマス作品で絵理を「気弱そうに見えるが実は気が強い」という設定にしているプロデューサーは多分クリア組である。
というわけで、そんなギャップが魅力的なDSでイチオシの彼女もお気に入りのキャラである。
(*1)上田夢人氏による公式コミカライズ「アイドルマスター・リレイション」の美希とプロデューサーの関係はこれに近い。千早プロデュースの失敗というトラウマを抱えたプロデューサーを、美希が持ち前の天真爛漫さで力づけて前に進んでいくのがストーリーのメインだ。今度発売された絵理が主役コミック「アイドルマスター・イノセントブルー」では、その美希と絵理の絡みが見られる。
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1位 四条貴音
2位の理由とはまさに対照的になってしまうのだが、彼女についてはSPではほとんど何も明かされなかったといっていい。そのミステリアスなところが彼女の魅力である。毅然としたところと弱さ脆さ、大人びている部分と妙に世間知らずな部分など、矛盾する要素をいくつも併せ持ったキャラで、出身地すら明らかではない。
だがそこがいい。
もし想像どおり2であずささんが背後からみんなを見守る立場に退いているとすると、現役アイドル候補生としては彼女が一番の最年長ということになる。意外なことに、彼女のプロフィールは「高校中退」だ。アイドルをやるために高校を辞めてしまったのだろうか? 2では彼女についてもう少し詳細な情報が判明するのかもしれない。楽しみだ。