- 作者: くさなぎゆうぎ,白川嘘一郎
- 出版社/メーカー: マイクロマガジン社
- 発売日: 2011/01/30
- メディア: コミック
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タイトルからほぼ想像されるとおりの内容である(笑)。
つまり、軽音楽をレトロゲームに置き換えた「けいおん」的な作品だ。ただ、レトロゲームを蒐集するには財力が必要になるためか、律っぽい人物ではなく紬っぽい人物が部長を務めている。
しかし、そんな基本的な構図の相似などまるで問題にならないほどに、マニアックなレトロゲームのネタがコマの隅から隅まで満載されている。表題のコントラ・デクストラ・アベニューですら、私が分かるネタをかろうじて拾い上げてきただけだ。(*1)「サラダの国のトマト姫」「マインドシーカー」「PCエンジンコアグラフィックス」「えりかとさとるの夢冒険」しまいには「モンスターメーカー 神々の箱舟 発売嘆願署名」まで──ま、マニアックすぎる(笑)。
とりあえず、主人公の従姉妹二人の再登場を希望。
目から鱗が落ちたのは、裏表紙にあった「今ならデジカメを使えば復活の呪文の写し間違えをしないですむよ!」という話。
あと「ゲームギアの電池の消耗が激しいから部活動中に充電する」というエピソードに思わず頷いた。ゲームギアが発売された頃は充電式の乾電池などほとんどなく、市販の乾電池を使い捨てにするしかなかったのでコストパフォーマンスが非常に悪かった。もしあの頃にエネループとかあれば、ゲームギアもGTも頻繁に外に持ち歩けただろう──いやもっと言えば、本体もゲーム史のあだ花と消えることなく、それなりの数が売れていたかもしれない。結局カラー液晶搭載の携帯ゲーム機が売れなかったのは電池の消耗の激しさが大きな理由だったのだから。
(*1)ちなみに、コントラ・デクストラ・アベニューという言葉自体は知っていた(元ネタはWIZ)が、意味はこのマンガを読んで初めて知った(「右ではなく左の道を進め」的な意味らしい)。