もうかなり前のことになるのだけど、ブレイド・オブ・アルカナの1stエディション基本ルールブックの添付シナリオにはカーネイジという一本の魔剣が登場する。シナリオの鍵となるその魔剣の存在感は並みならぬものがあり、傭兵伯ゲオルグ・シュローダーの佩剣であるそれはPCたちを苦しめ、そしてエンディングにさらりと書かれた「ノエル・フランシス・エルマーの腰に発見されるまでは」の一言もまた更なる悲劇を予感させるショッキングなものだった。
しかし、続くサプリメント「ランド・オブ・ギルティ」において、魔剣カーネイジにまつわるいかなるエピソードが織り込まれるのか、ハイデルランドに名だたる聖剣ペナンスとの因縁はどのようなものなのかとワクワクしていた我々の前に明かされた設定は……。
殺人鬼が持ってたただの剣が魔剣になっちゃいましたてへぺろ。
……マジで!? カーネイジさん超しょっぺーッス。
以降、「カーネイジ(笑)」「魔剣(笑)」などと(主に仲間内で)呼ばれてきたカーネイジさんだったのだが……。
なんと、ゲーマーズフィールド最新号において設定が一新され、カーネイジは公式に「聖剣ペナンスと対となる、魔神に相当する存在」だったと言明された。もっともカーネイジはゲオルグ・シュローダーと共に滅びたとされているが、その記事に記載されたカーネイジの寵児たちとされる魔剣に関する特殊因果律に綴られている設定は、まさにランド・オブ・ギルティ発売当初我々が求めていたそれか、あるいはそれを上回るモノであるといって差し支えない。
古き我が戦友たちよ、心せよ。これより登場する飢餓の魔剣カーネイジとその剣族たちは、PCにとって強大きわまる敵となるであろう。