おてんば姫の珍道中、ついに完結


 4巻に渡って続いたオトハ姫の冒険も、ここで一応の幕。楽しませてもらいました。
 前巻の終わりからそんなに長く話続けられない雰囲気だったので、どうやって1冊分の分量にするのか興味があったのだけど、まさかこうくるとは。特に1話目の話は、過去に似たようなプロットのシナリオをやってプレイヤーの共感を得られなかったことがある身としては、上手い処理だと感心させられた。あの時もこんな風にしておけばよかったんだな。さすがである。
 最後は……なるほど、ナイトでなくウォーロードを選ぶなら、こういうエンディングになるのか。いかにもオトハ姫っぽかった。

 ただ一つだけ言わせてくれ。仮面料理人はどーなんだあれは(笑)。番外編か、あるいはもう一冊かけて仮面料理人の話をやってもよかったんじゃないかという気が。だって……ねぇ……。