神々の世界

アリアンロッドRPG 2E 超上級ルールブック

アリアンロッドRPG 2E 超上級ルールブック


 「超上級ルールブック」という名前を発売予定リストで見てから、一体どんな内容のルールなのかずっと気になっていた。
 これはいわゆる、アルシャードでいう「アインヘリヤル」のアリアンロッドバージョンである。くいすた3巻のネタになっていた「アインヘリヤルおにぎりを食べてアインヘリヤル布団で寝ます」をそのまま地で行く感じで「神喚者酒場で神喚者酒を飲んで酔っ払っていた神喚者のところに神喚者町の人がやってきて神喚者ゴブリンを退治する依頼を受ける」とかそんな世界(本当に巻頭漫画にそう描かれている)。
 上級クラスをさらにクラスチェンジした運命クラス(ウォーロード→ドレッドノート、ナイト→バナレット、パラディン→クルセイダー、プリースト→ビショップ、ウィザード→エレメンタリスト、ソーサラー→メイガス、エクスプローラー→ランペイジ、スカウト→デッドアイ)が持つ「パワー」はスキルの上位版で、インタラプトなどスキルの影響を受けない。防御値を0として算出する攻撃スキルなどに対しても、パワーで得られる防御力だけは有効になったりする。また、弱体された旧「レイジ」と同一効果のパワーが存在したり、全般的に強力である。
 その他に、新称号クラスとしてジェネラル、バンガード、プロフェッサー、ルーンマスターが追加された。バンガードだけクラスのイメージがしづらいが、いわゆる「汎用上級冒険者」クラスである。個人的には集団戦闘の多いアルディオン向けの「ジェネラル」、冒険者の大陸であるエルディオンの「バンガード」かなという気がする。
 称号クラスがレベル15以降、運命クラスがレベル20以降のルールなので、レベル14以下のキャラクター向けのデータとして使用できそうなのは「エルクレストカレッジ」データと「ネオ・ダイナストカバル」データ、空中都市テニアのデータくらいということになるだろうか。

 しかし、アルシャードffより遥かに早く神々の世界への扉が開いたのは少々意外だった。もうちょっと、データの幅を横に広げる時期が続くものだと……具体的には、旧版でいうところの「リインフォース」に相当するサプリメントが出るものだとばかり思っていたので。
 私の環境だとレベル20までキャンペーンを続けることは極めて難しいので、運命クラスルール自体を使う機会があるかどうかも分からないが……。