やっぱりジョジョが好きなこともあって個人的な一番っていうとDIOだなあ。それぞれ思い思いの悪役を、途中で味方に転向しなかったとかいろいろな理由で挙げてる人がいるのはそれはそれでわからなくはないのだけれど。
ジョジョの場合、単行本の冒頭に「これはジョースター家とディオの因縁の物語である」と書かれている。これは第6部、つまりストーンオーシャン編の終わりの通巻80巻までずっと続く。もちろん1巻から80巻までDIOが倒されなかったわけではないけれど、様々な形でジョースター家の因縁に関わり続けたことを考えれば文句なくシリーズ最大の「悪役」だろう。
他の作品でいえば、例えば星矢のサガとかドラゴンボールのフリーザとかピッコロ、北斗の拳のラオウは強大な敵だったけど、1巻の冒頭では影も形もなかったことを考えると、単純に「強さ」の比較ではなく、その存在感の大きさという点でDIOに比肩するほどでない……と思うのは、私の贔屓目なのかもしれないが(笑)。
特に第3部のインパクトの印象は強く、終盤のポルナレフとの対決シーンで「世界」が初お目見えした時の高揚感はすごかった。……そして、あの「世界」の造形を見た瞬間スタンド能力を見破った友人の勘の鋭さに驚愕したのを覚えている。*1
*1:今のデザインは異なるが、初登場時の「世界」は、手の甲に「時計」を意匠化したマークがついていた。