修理に出す前に……?

 (一昨日の日記参照)というわけで、私はiPodTouchを修理に出すことに決めた。そして当たり前の話だが、アップルの窓口は修理に出す前にバックアップを取れ、と書いている。
 私は、iPodTouchを8Gモデルから32Gモデルに切り替えた時に、容量を食うからという理由でiTunesとiPodTouchの同期を取るのをやめていた。この間HDDが吹っ飛んだ時と違い、元々楽曲のデータにしてもそれ以外のデータにしても、iPodTouchにしか存在しないデータはほとんどない(例外については後で触れる)。そのため久しぶりにデータのバックアップを取ったのだが……この時点でなんだか嫌な予感がした。いつも32Gの容量を残り1Gの瀬戸際でやりくりしているはずなのに、バックアップデータの容量が9Gちょっとしかなかったからだ。もちろん、壊れたのはあくまでもホームボタンだけで、ストレージの部分はまったく異常なく機能しているはずだった。


 結論から言えば、バックアップを復元してみたところ、バックアップされていたのはまったく予想外のデータだった。アプリのデータである。このことはアップルのホームページにもどこにも書かれていない──気がするのだが。つまりComicGlassで取り扱っている自炊した書籍のデータは全部残っていたが、楽曲データとムービーのデータは丸ごと消えてしまい、復元ができなかった。先述のとおりマスターデータはiTunesなどに残っているので、元通りにすることは不可能ではない、のだが……。
 ムービーは数もたかが知れているし問題ないけれど、プレイリストのデータが全部消えてしまったのには思わず天を仰いだ。普通のCDから取得した楽曲はアルバムごとに聴けるからまだいいが、MDから転送した楽曲はアルバム名・アーティストが不明、ファイル名がタイムスタンプになってしまうため、そのままではまとめて聴くことができない。なので、私はそれらを数十のプレイリストでくくってリスト単位で聞いていたのだが……これらは全部再設定するしかないのか……。


 なお、先ほど書いた「iPodTouch上にしかないデータ」とは、ボイスメモのデータである。これはiTunesからTouchに転送するのではなく、Touchで直接録音したTRPGセッションのデータだったのでどうしようもない。