全てはこれからだ

「ハイスコアガール」ついに連載・販売を再開へ、スクエニとSNKプレイモアが和解し作者からもコメントあり


 最初は「SNKが中国企業に買われるなんて!」と思っていたけど、こういう形で決着したなら少なくともこの件に関しては幸いだった。双方意地の張り合いで、引きどころも見えなくなってたのかな、とか邪推する。買収でお互いの面子を立てる形で第三者が介入できるようになったから、これ幸いと落としどころを探ったんじゃないだろうか。
 しかし、スクエニ出版部に関していえば書類送検された事実は変わらないし「和解できたんだから全てはなかったこと」だとか、逆に「刑事告訴されても何とかなるもんだ」なんて考えに陥ったとしたら組織としては死んだも同然。作者にも作品にも多大なダメージを与え、ビジネスとしてはなんとか「ゼロまで戻った」だけのことだ(もちろん社会的信頼はマイナスのままだ)。もしまた似たようなことを繰り返したとしたら、今度こそ出版社としては終わりだろう。これからが正念場だ。


 なお、押切さんに対しては素直に「おめでとうございます、続きを楽しみにしてます!」と言わせていただきます。