RPGの元祖「ダンジョンズ&ドラゴンズ」が殺人・レイプ・自殺の元凶であるという社会パニックを呼んだ経緯とは?
この事件、噂には聞いてたけど酷すぎるだろ……。
ディア氏は「エグバート君が蒸気トンネル内でダンジョンズ&ドラゴンズをプレイしていた」と推測し、
探偵なのに対象を調べることすらしなかったのか。D&Dをどうやって蒸気トンネルで一人でプレイするんだ。
しかし──
「僕がダンジョンズ&ドラゴンズをプレイしているのを見た母親はパニックになって、僕のことをものすごく心配していたよ。でも、私はゲームから情熱や勇気というのを学びました。また、どうやって善悪の判断をするのかという現実の世界でも非常に重要なことを教えてもらいましたね」と話すディアズ氏。
何かを得るためにTRPGをプレイするべきではない、とは思うけど、結果的に何かを得ることは珍しくないだろう。私自身沢山のことを、本当に沢山のことをTRPGから学ばせてもらった。大したことないとはいえ、私の対人スキルの大半はTRPGのセッションで培われたものだと思っている。もし故ガイギャックス氏たちが非難の声に屈し、道半ばで歩みを止めていたら、今の私も、私の人間関係も、共に存在しなかった。
それだけではない。D&Dがなかったらウルティマもウィザードリィもない。ドラクエやFFも含め、今あるRPGはどれも存在しなかった。日本のゲーム業界がD&Dから受けた影響は計り知れない。
この時歩みを止めなかった先人たちには、どれだけ感謝してもし切れない。
だからこそ、↓みたいにTRPGを自分の知名度稼ぎのために捻じ曲げて利用するような輩は許しがたいんだけども。