という訳で映画を見に行きました。

 え? 艦これ劇場版? そんなはずないじゃないですか。
 もちろんこれです。




 なお、特装版ブルーレイとDVDのリンクを並べて貼っているのはミスではありません。


 日本アニメーター見本市で観たパトレイバーに感激して「確かこれ劇場でやってたよな」といううろ覚えの記憶を元にバルト9にたどり着いてから、劇場にかかっていたのは先月で、しかも1週間限定だったと知った。いや、家を出る前に確認しろって話なんだけど(笑)。先月は休日ほとんど休めなかったので、どっちにしろ無理だったな……。
 そんな訳で、帰りに発売されたばかりの↑を買ってきた。
 実は、ブルーレイのソフトを買うのはこれが初めてだったりする。なぜブルーレイ版を買ったかというと、サントラがそっちにしかついていなかったせいだ。パトレイバーリブートを買った理由の半分くらいは、川井憲次さんのBGMが聞きたかったからなのだ。単品のサントラがあったら、それとDVDを買っていただろう。

 馬鹿な買い方に見えるかもしれないけど、実写版のレンタルに300円払うより遥かに有意義な金の使い方だと思っている。
 あり得るかもしれなかった、本当のパトレイバーという作品の未来への可能性と、あんなことがありながらもこの作品を形にしてくれたスタッフへの熱意と、押井を除くヘッドギアのメンバーに対してなら、感謝を込めてこれくらい払っても惜しくない。

そして感想

 全編無料公開されてるし短いから、特段ネタバレ回避はしないので、嫌な人は回れ右で。


 スタジオカラーが手がけてるだけあって、エヴァと凄い好対照な作品になっている。最初に見たとき連想したのは、新エヴァ2のサハクィエル戦だった。
 「街の中に現れる人型ロボットの描写」って、まさにカラーの得意とするところだけど、第三新東京市は戦闘中人の気配がしないのに比べて、パトレイバーの戦闘は下町のど真ん中。使徒と違ってレイバーは「土木作業機械」で、生活のすぐ隣に存在するってのがよく描写されていた。

 特に私が好きなのは、山手線のホームにキャリアが進入してくるところから盾を吹っ飛ばされるまでの数十秒。
 構内アナウンスがぶつっと途切れて警察のアナウンスが入るくだりは、劇パト2の羽田空港上空を空自機がスクランブルするシーンと、使徒戦で第三新東京市内に避難勧告がかかるシーン、両方のセルフオマージュになっている。
 そしてその後の戦闘。強化FRP製の盾でも、やっぱり一般車両は真っ二つになるんだ、と妙なところに感心してしまった。
 そう、これなんだよなぁ。観たかったのは。あとは、尺がせめてこの倍あれば……。