アンサイクロペディアに嘘を書かせなかった女


 「あれ? 今日発売されたストパン関連の漫画は3冊では?」とお思いかもしれないけど、ブレイブウィッチーズの普通のコミカライズは、TV版が終わって評価が固まってからかな。アンソロ本の方でも「もしかしてこの人、序盤のプロットだけ渡されて描いてるんじゃ……」っていう人がいたし。


 しかし、今回の当たりはなんといってもワールドウィッチーズの方。っていうか、ルーデル(笑)。これを読んで、今までエーリカとかマルセイユが登場したのにルーデルが登場しなかった理由がわかった。
 「黄金柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章を受け取る条件に『二度と後方任務に着けとか言うな』と言った」とか「全身大怪我したのに、怪我の痛みじゃなく出撃できないことで泣いた」とか、全部実話じゃねーか! あの有名なアンサイクロペディア他で読んではいたけど、絵にされるとインパクトが増す。94ページの「出撃したい……」でボロボロ泣くルーデルで吹いてしまった(笑)。
 1話目のエピソードで出てくるヘルマは前にアンソロジーに出てきたことがあるとか、あのジェットストライカーが出てるとか、色々小ネタもあるのに、丸ごとルーデルのインパクトに食われた感。何を描いても実話の方が面白いんじゃ、そりゃなかなか出せないわけだわ……。ちなみに、ルーデルのエピソードに出てくる女性記者は、ネーミングの元ネタからいって、恐らくルーデルの最後の相棒になる女性だと思う。逆に今の相棒のアーデルハイドはガーデルマンか。そういえば「全身の骨が折れてたら会話できるはずないでしょう」もあったな……。