うちのカルデア(2)、あるいはワイロの話

 (1)からしばらく間が空いてしまったが、FGOの話。
 エントリに書いていなかったからといって別にプレイしていなかったわけではなく、イベントやストーリーをちまちま進めたりしていたところ、1000万DLを記念して好きな星4サーヴァントを配布するという。それを聞いて、久しぶりにFGOを始めたばかりの頃のことを思い出した。



 FGOを始めた本当に最初の頃、何の知識もない状態でサポート一覧に並んでいるランサーアルトリア・オルタを見て「このサーヴァントいいなー」と羨ましかった。
 理由は、まず他にはあまり見ない騎乗キャラだったこと。馬に乗っているキャラは、現在でも他にランサーアルトリアだけだと思う(馬以外を含むならイシュタルやクレオパトラが謎の物体に載っている)。*1次に、フルプレートがカッコよかったこと。このゲームでガッチガチの鎧を着込んでいるのは、ほとんどが彼女を含め円卓系のキャラだ。
 で、試しにガチャを引いてみたが、当然全く出なかった。実は、FGOでストーリーガチャに相当するキャラは、ストーリーをある程度進めないとガチャ候補に入ってこない。──という事実を、私は知らなかった。ゲーム中のガイダンスもなかったような気がする。ここで「確率がゼロなのにガチャ石を消費しまくった」のは、後々まで、それこそ頼光を引くまでテンションが上がらなかった要因だったのだけれども。


 その後イベントなどを進め、弱小カルデアなりにラインナップが揃ってきて、アルトリアオルタのことは忘れていた。というか、諦めていたというべきか。ガチャの条件は満たしたものの、このゲームに限らず、ある特定の星4キャラ一人を狙うのは、星5キャラを狙うよりもキツい。「試しに引いてみる、はやらない」「狙った時に全リソースを投入する」「当たらない・当たりそうにないなら絶対に拘らない」が自分に課しているルール(特に3番目が重要)なので、ガチャは引かないでいた。
 話が逸れたが、今回の配布は、それこそ「欲しい星4を狙って取得できる」稀有な機会だったから、初心を思い出してランサーアルトリアオルタをもらおうかな、とぼんやり思っていた。

安室を凌駕した男

 その状況が一変したのがこれだ。


「安室引退」速報後、ツイッター人気ぶっちぎり1位を奪った「マーリン」って誰?


 ソシャゲと全く関係ないJ-CASTニュースにすら掲載されていて、思わず笑ってしまった。なおこの記事、マーリンについてアーサー王伝説に一切触れずFGOのキャラと断言してる辺り、言いたいことは色々あるが、それはさておく。

 FGOをぽつぽつ進め、あちこちで情報を集め始めて嫌というほど思い知ったのが「このゲームには星5を越える実質星6キャラが2人いる」ということだった。それが「マーリン」と「孔明」だ。どこのサイトを見ても、この二人だけは別格扱いをされている(参考)。このゲームは、いわゆるバフ(強化)の効果重複が認められているため、支援系キャラの価値が高い。その点そのものは、逆のゲームバランスよりよっぽどいいと評価している(FF11で支援系の不遇には散々煮え湯を飲まされたので……)。
 それを差し引いても、この二人の有用性は破格だ。このゲームのイベントでまずやることと言えば「マーリンか孔明のサポートキャラを探す」ところから始まる。これまた、往年のFF11で「詩人と赤を見つけないと狩りに行けない」風景を思い出すが……。

 だが、恒常ガチャに入っている孔明はともかく、このマーリンは頼光同様、期間限定ピックアップでないと候補にすら入らない。マーリン持ちのフレンドからは、借りることはあっても恩返しする機会がない。
 そんな状況での、突然のマーリンピックアップ復刻だったのだ。



 頼光のように思い入れがあったわけではないが、引くとしたら今しかない。今後マーリンを超えるキャラがやすやすと実装されることは、ゲームバランスの面からもまずないだろう、多分……。
 呼符1枚で出たなんて猛者も世の中にはいるらしいが、前にも書いたとおり私は幸運な方ではない。呼符を全て使い切っても、マーリンどころか同時ピックアップの星4すら影も形もなく、300あった手持ちの聖晶石はみるみる減っていき、いよいよ最後の10連。
 ほーら、やっぱりガチャは悪い文明……わ……る……。



 少々大人気なかったかも……(今年2回目)。


 この後、予備用のPCが突然前触れもなく吹き飛んだのは、この幸運の代償だったのかもしれない。

 ちなみに前振りはなんだったかというと、ランサーアルトリアオルタがマーリンと同時ピックアップだったため、もらうまでもなくマーリンより前に来てしまったのだ。なので、結局星4配布はワンコ(新宿のアヴェンジャー)にしました、はい。

*1:後日追記:友人から助言が。今のところ騎乗キャラは他にイスカンダルがいるそうです。