これは意外な組み合わせ


 フラッピーがあるなら「鳴かず飛ばず」は言いすぎだろう……と思ったら、フラッピー以降ほとんどヒット作がなかったのか……。
 前にも書いたけど、フラッピーは私が生まれて初めて買った「ゲームソフト」のうちの一本だ(もう一本がイーアールカンフー)。まさかその一本を作ったメーカーと、RPGという言葉の概念を変えた(婉曲的表現)頭脳戦艦ガルが同じメーカーの製品だったとは知らなかった。

いよいよDO

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 日本の住宅事情を鑑みると、PC-88FH/MH以前の機種を持っている人がそれらを下取りに出し、新たにPC-98DOを手に入れた場合、従来と同じスペースでPC-88シリーズとPC-98シリーズのソフトを両方使うことができるという、占有空間的なメリットがあったと思われます。

 ただし当時の友人達は、それまで所有していたPC-88シリーズを手放すことなく新たにPC-98シリーズを買い増ししていた人たちが多かったので、それを考えると大多数のユーザーは、NECの目論見とは違った方向に動いたのではないでしょうか。


 DOの話は、記事になるのが待ちきれず、前にエントリに書いてしまった。ただ、私はリアルタイムで追っていたというより、後年になってから中古で探していた口なので、当時のユーザーがどういう心境でいたのか、そして中古の出回り数が少なかったのは何故だったのかという意味では興味深い話だった。
 88を持ったまま98を買い足す人が多かったからメリットが少なかった、というけれど、88モードや98モードの性能が最新機と同等であれば、目論見通り占有スペースの関係でこちらの需要もあったと思う。結局のところ、拡張性を含めて性能と価格が見合わなかった、ということなのだろう。調べてみると、特に拡張性は相当犠牲にされていたようだ。