Youtubeの広告で流れた時思わず吹いてしまった。
リゼでもとこたやでもなくアンジュなのか……。
このタイミングで?
このタイミングで緩和じゃなく締め付けに走るってのは凄いな。
コロコロ少年の思い出(30)・イースからの放浪者
先日、イースのTRPGが存在することについてチラッと書いたので、それにまつわる思い出話でもしよう。
私のいたプレイグループには当時、イースの熱心なファンであるプレイヤーがいた。なので、TRPG版が発売された時、プレイしてみないかと誘ったことがある。
そのプレイヤー自身はルールブックを持っていなかったので、私が貸して読んでもらうことにした。しばらく経ち、ルールブックを読み終えた彼は、私に返しつつ渋面を浮かべた。
「これはイースじゃない気がする」──というのが彼の感想だった。
この間のエントリで気づいた方もいるかもしれないが、イースTRPGには「ヒロイン」というクラスがある。イースのファンであるプレイヤーも含め、プレイグループで一番疑問&反感を持たれたのがこのクラスだった。「ヒロイン」というのは作中の役割であって、クラス(職業)ではない、というのがプレイヤーたちの意見だった。熱血専用が発売される数年前で、イットケイムフロムレイトレイトレイトショウも和訳されていない。WARPSのように「メタな能力」は存在しても「メタなクラス」はまだ一般的な存在ではなかった。
加えて、世界樹TRPGと一緒で、タイミングもよくなかった。「ワンダラーズ・フロム・イース」は既に発売後、イステリアの外にも世界があることが明らかになっている段階なのに、TRPG版はイステリアの設定しか存在しない。
極論してしまえば、イースはアドル・クリスティンの物語。もう一人のアドル・クリスティン、つまり「剣士」が一人で旅をするならともかく、仲間と連れ立って冒険に出掛けるのも、ヒロインがそれに同行して魔物がうようよ出るフィールドを歩き回るのもイースっぽくはない、というのが彼の意見だった。実際にはヒロインが忽然と敵の本拠地までやってくるようなゲームだったとしても、である。そこまでイースに詳しくなかった私は、それに特段異論を唱えることはせず、セッションの話もそのまま立ち消えになった。
そのイースもオンラインRPGが発表され、8ではヒロインが自ら敵陣に乗り込んで敵を切り払うことができるようになった。彼が見たらどんな感想を抱くのだろう。宣伝を見るたび、そんなことを思う。