リッジレーサーズが故郷


 ワクワクしながら見てたら、心の故郷であるリッジレーサーズは携帯機という理由で外されてて残念。イメージ的にはPS1と2の間くらいの感じかなぁ。レースゲームって「人間」を描写しないからポリゴンとの相性が良くて、PSPローンチにも関わらずすっごい高画質に見えたのを覚えてる。
 操作性はデイトナの方が好きだけど、それは私がアーケード版に慣れているからかもしれない。家庭用版のデイトナって遊んだことあったかな……。

うーん……


 これ、昔から結構話題になってるけど(私のブログでも何度か書いている)、こういう取り上げ方だと誤解を生む気がするんだよな……。後半でスライムを引き合いに出しているせいで特に。

 まず、WOC(TSR)がD&Dに登場するモンスターが出てくる作品を片っ端から訴えているわけではない、ということ。ビホルダーのどこが問題だったかといえば「設定から何からTSRの完全オリジナルモンスターだった」という点。
 例えば、前にザナドゥの記事で書いたように、同じくD&Dのモンスターマニュアルを元ネタにしていると思われるバハムートやティアマットは、それぞれ原典が存在するからTSR著作権を主張しようがない。ドラクエに登場するアカイライ、読み間違いが起源と思われるオチュー(本当は「アティアグ」)なんかも問題になったことはない。
 しかし、当時のモンスターマニュアルにはどれがTSRのオリジナルでどれが違うのかは当然明記されていなかったので、古今東西の伝説などを調べて元ネタがないものはそうではないかと推測するしかなかった。ソフビ人形が元ではないかと言われているオウルベアなんかはかなり微妙だ。
 で、時代が下って、WOC(TSR)も企業としてそういったものに対応する必要が出てきたのだろう。はっきりと自分たちが著作権を有している=設定を一から作ったのは以下のモンスターで、それ以外は著作権を主張しない、と明記するようになった。以下のリストは前にも貼ったことがある。

ビホルダー
ガウス
キャリオン・クロウラー
ディスプレッサービースト
ギスヤンキ
ギスゼライ
クオトア
マインド・フレイヤ
スラード
アンバー・ハルク
ユアンティ


 つまりビホルダー問題とはこれら11種のモンスター問題であり、ビホルダーを避けたところで他のどれかを無断使用すれば同じ問題が起きる可能性がある。「いや有名なのはビホルダーだけじゃん」という人がいるかもしれないが、実は「マインドフレイヤー」あたりも知名度がかなり高く、「マインドフレア」という名前でFFにも登場する。これは名前も能力もほとんど元ネタのままだ。

 ちなみに、何故スライムを同じ論点で論じるのは変かというと、スライムそのものはスクエニのオリジナルモンスターではないから。ドラクエの前にドルアーガが、ドルアーガの前にウィザードリィが、ウィザードリィの前にD&Dがあったわけで。ドラクエのスライムでスクエニ著作権を主張できるとすれば、それは画像そのものに対してくらいだろう。ただそれをいうなら、スライムに限らず画像を丸々パクっても平気なモンスターなんてこの世に存在しないのだ。