RPGで落下は苦手

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 まず前提として、イースシリーズのように現行ハードで新作が発売されているナンバリングタイトルの旧作を現行ハードで遊べるようにするのはいいことだと思う。最新作をプレイして、このシリーズの過去作を遊びたいと思っても、現行のハードでは遊べないとなると、プレイヤーとしては悲しいから。ドラクエの移植が心待ちにされてるのも同じ理由だろう。

 それはそれとして表題のフェルガナの話をすると、私はこの「フェルガナの誓い」はどうしても「ワンダラーズフロムイース」の移植版には見えない。イース3・フェルガナの誓いはワンダラーズフロムイースの移植ではなく別のゲームだ、っていうなら納得できるが(ストーリーはほぼ変わっていないから、物語を知る意味では何ら問題ないし)。



 ワンダラーズフロムイースゼルダと同じで、前作のイース1・2がトップビュー、続編がサイドビューっていう特殊な作品なんだけど 、移植版で「イース3・フェルガナの誓い」というサブタイトルがつき、3Dになった。基本的なゲーム性は変わらず、表現が3Dになっている、というならリメイクと言えるけど、ワンダラーズフロムイースフェルガナの誓いは、基本的なゲーム性が異なるように見える。
 一番わかりやすいのが、上のフェルガナの誓いスクリーンショットにある、時計塔のシーンだ。



 ゼルダで例えるならワンダラーズフロムイースリンクの冒険で、フェルガナの誓い時のオカリナではなく、何故かスーパーマリオ3 Dランドになったような感覚、といったら伝わるだろうか。足場から足場へジャンプする姿は(落ちれば当然ペナルティで、今回の移植で緩和されるとある)RPGというよりマリオっぽいアクションゲームに見えるのだ。
 この3D表現自体はイース6からこういう形態になったと記憶してるんだけど、イース6の時は屋外が多かったせいか、ここまでマリオっぽいとは感じなかった。やっぱり「落下」というのはアクションゲームとして結構大きい要素な気がする。ワンダラーズフロムイースはサイドビューだけど、2Dマリオみたいに足場から足場に飛び移るみたいなアクションの記憶がないんだよな……。



復刻はキツい


 ドラクエウォークの復刻ガチャを何度か経験してきて分かったんだけど、このゲーム、復刻ガチャを引くのは基本的にキツい。というのもこのゲームの復刻ガチャは単体で復刻されるということが基本的になく、複数のガチャの混合になるから。つまり目的の武器を引ける可能性は、混合されている武器の数だけ減るということになる。
 もちろんこの複数の武器の中に、複数の当たり武器が生まれていることはあるが、全てが当たり武器というケースはこれまでほぼなく、必ず外れ武器が混じっている。となると、せっかく星5武器が当たっても、外れ武器になると使い道がない、ということになってしまう 。今回でいうと、はぐれメタルの剣はメタルキングの剣実装前なら実用性は高かったけど、今だとかなり厳しい。それを考えると ミリオンダガーや百獣の暗黒鞭のためにこのガチャを引くかと言われると、かなり微妙だ。
 新装備については、おしゃれ装備として防具はかなりアリで、武器の性能はちょっと評価待ちという感じだろうか。