先日「メタルキングの剣の『キングタイム』の能力が非常に強力にも関わらず、新規・復帰者に入手する手段がないのはどうなのか」という話を書いた。しかし、某配信者の人が必須武器として「メタルキングの剣」と「回復魔力上限1200の武器」を挙げているように、実は初心者がコンテンツを攻略するにあたっては回復武器の存在も非常に重要な要素である。
ただその時にも書いたように、「キングタイム」と事情が違うのは、「キングタイム」の場合、実装後類似能力が1つしか出ていないのに対して、回復武器は定期的に実装され続けているということだ。従って攻撃武器などと同じ考え方で「定期的に更新されていくから、新しい回復武器を狙えば良い。『キングタイム』のように旧武器の復刻を要望する必要性は低い」という話になる。
では、攻撃武器と回復武器の違いは何かというと、実装ペースだ。以前漫画家のクリムゾンさんが、動画内でドラクエウォークに触れた時「武器は大体引くが回復武器だけは引かない」と言っていた。クリムゾンさんは、比較的課金頻度は高いとはいえドラクエウォークの配信者ではないので、比較的一般ユーザーに近い目線だと思う。
回復武器は回復役しか使用しない。回復1枚編成ならばパーティーメンバーの1/4、回復2枚編成ならば2/4だ。ただし攻撃と違い属性という概念がないので、例え回復2枚編成でも、ある程度強力な回復武器が2つあれば、それ以上引く必要性がなくなる。だから、回復が足りているプレイヤーはガチャを引かない。だから、運営も回復武器のガチャは開催頻度が低くなる。つまりキングタイムと違い、回復武器の問題はプレイヤーの需要の問題だ。
しかし、もう1つ問題がある。ガチャの外れ枠である常設武器、いわゆる「SP武器」の中の回復武器の回復量が、現在の環境にもう見合わなくなっているということだ。ピックアップ回復武器を一生懸命引こうとして引けなかった人の場合、外れ枠であるSP武器を使うしかないわけだが、これの回復上限があまりにも低い。
ピックアップ回復武器の回復魔力上限が1600とか1200とかいってるところで、SP回復武器は500とか600しかないので、回復量としては1/2から1/3しかない。攻撃武器の威力の場合、回復が間に合ってさえいれば、倒すのに時間がかかるだけで結果的に攻略が可能だ。しかし回復が足りないと、攻略そのものができない。
だから、ピックアップ武器として回復武器を実装するのではなく、SP武器の中身を環境に見合ったものに入れ替えて欲しい、というのは非常によくわかる。さすがに、こちらのヒットポイントも敵の攻撃力も上がっている今の環境で、範囲回復で150しか回復しないのは厳しすぎる。
ただ冒頭の動画で言及している聖風の杖は、３年経っているといっても実装当時の性能が破格すぎた。回復魔力上限がいきなり倍になるので、それはちょっと、というのであれば、回復魔力900武器のダンシングロッドとかその辺りをSP枠に入れてもいいんじゃないかと思う。
そして重要なのは、攻撃武器ピックアップの外れ枠として出てくることだ。前述のとおり回復武器のピックアップは開催頻度が低いので、これに混ざっていても新規や復帰者にはあまり意味がない。通常の攻撃武器ピックアップの外れ枠に、最上位より少し下の回復武器が混ざっていれば、ピックアップ武器が引けなかったプレイヤーも「すり抜けた武器とはいえ、それなりに使いでがあって嬉しい」となるんじゃないだろうか。
