百名城と魔物ランドスポット

 次なる日本百名城は、千葉県佐倉城を選んだ。こちらも状況は八王子城と同様、天守閣はすでに存在せず、基本的には城のあった跡を訪ねることになる。そして最後、残り1つが東京駅。つまり江戸城である。これで5つを達成した。


  


 さて、主に東京近傍の魔物ランドスポット及び日本百名城を巡ったわけだが、これまで訪れた場所の総評を100%私の主観で書いていこう。前々回までは「施設に入場せずにスポットがタップできるかどうか」を書いてきたが、こうして巡ってみると、むしろ施設内に入らないとタップできないというところに今のところ出会っていない。

 まず日本百名城だが、私が巡った「江戸城」「八王子城」「小田原城」「佐倉城」「武田氏館」の中で、見応えがあった施設はというと小田原城佐倉城が並んでトップだと個人的に思う。小田原城については、まずここで挙げた5つの城の中で、天守閣がほぼ完全な形で現存する城は小田原城しかない。観光客が訪れて、これこそ日本の城だと一番イメージがつかみやすいのは小田原城だろう。駅から近いのも評価が高く、駅を出て歩くとすぐに天守閣の威容が目に入るのは小田原城ならではである。
 2番目に挙げた佐倉城はどこが良かったかというと、同じ敷地内にある国立歴史民族博物館が非常に充実していたからだ。


www.rekihaku.ac.jp


 古代から現代まで様々な展示物が展示されている。国立博物館の面目躍如というべきか、一つの展示室だけでも地方の小さな博物館を上回る程度の規模があり、それが6つなので、このジャンルに興味のある人であれば(専門性はともかくとして)1日丸々ここで過ごせるぐらいのボリュームがある。


  


 ただ、これを単独首位にしなかった理由は、その展示内容が佐倉城とは特に関係のないものだからだ。つまり併設されている別の施設である。極論してしまえば、江戸城は東京駅の目の前にあるから、東京駅の周りの施設がいっぱいあって便利だから首位、というような話になってしまう、見応えはあるが、城として見れば、それはあくまでも副次的なものだ。


  


 もう一つの魔物ランドスポットについては、ちょっと事情が異なる。というのは、城の方は百名城の選出に基づくのに比べて、魔物スポットは選出基準がよくわからないからである。その中で東京近傍で大規模な施設といえば、東武動物公園と(今回のイベントで訪れていないが)八景島シーパラダイスの2箇所になるだろう。それぞれそこを訪ねるだけで、丸1日過ごせるくらいの規模だ。
 ただし、どちらの施設もアミューズメントパークプラス動物園、もしくは水族館という構成なので、純粋な動物園もしくは水族館として見た時にどうかというのは難しい。それでいうと、そもそも上野動物園多摩動物園が入っていない時点でどうなのという話ではあるのだが。
 ちなみに今回、佐倉城を訪れたついでに市川市の動植物園にも足を伸ばしてみた。施設の趣きはかなり異なるが、規模的には大宮動物園や足立区生物園よりは大きく、羽村動物園と同じくらいという印象だった。ただ、動物園と植物園と博物館が一堂に会したような施設の構成はなかなか物珍しい。


www.city.ichikawa.lg.jp


  


 ここまで述べたのはあくまでも施設の規模の大きさという面であって、こじんまりしていても自宅から近いかどうかとか、のんびりできる雰囲気かどうかとか、そういった視点で見ると、私自身の好きな施設というのは必ずしも上に挙げた施設とはイコールではない。究極的には、それぞれのプレイヤーが好きなところ、好みの場所を訪れればいいと思う(それを言ってはおしまいかもしれないが……)。


 今回、これだけの施設を回って得られた最大の教訓は、旅慣れた人には当然のこと、かつ自家用車で周る人に関係ないかもしれないが「施設からの帰りの公共交通機関の時刻表のチェック」である。これが15分に1本出ているか、1時間に1本しかないかによって、次の場所に向かうまでの接続が全く変わってくるからだ。1回で1カ所しか行かないというのであれば問題ないが、次に目当ての場所があるのであれば、施設を回った後、次の場所に向かうまでの帰りの便の待ち時間というのは非常に大きなファクターになる。もっとも、それをチェックしないまま計画性なく回り続けるのは私くらいかもしれないが……。

 ちなみに、先日城と動物園を5か所ずつ回って記念アイテムをもらって終了、と言ったが──



 城10か所も厳しいし、動物園・水族館で50か所なんて無理だろ!(笑)
 ここのページにも、5カ所以上回った場合の記念アイテムのことは全然書いてないんだよなぁ……。