埼玉県の魔物ランドスポット(1か所除く)の話

 今回も最初に結論から書いてしまおう。

 埼玉県の魔物ランドスポットである4箇所の動物園・水族館のうち、大宮公園五差路時計台、さいたま水族館、東部動物公園、この3か所は、場内に入場しなくてもスポットをタップすることができる。ただし事情は場所ごとに異なるので、一つ一つ説明していこう。もちろん、施設を訪れずにスポットだけをタップすることを推奨している訳ではない。むしろ、都内からそこまで出かけるのであれば、施設を訪れずに帰ってしまうのはかえって損だろう。


 2月に「神奈川県のお土産スポットを回るにあたり、1日で4か所回って大変だった」という経験があったので、今回は前回よりも早めに家を出たものの、それでも後悔の残る回り方になってしまった。数か所を同時で回りたいのであれば、それこそ早朝にでも家を出ないとまともな体験ができないと痛感した。


 まず最初に訪れたのは大宮公園である。最寄り駅は東部アーバンパークライン線、北大宮駅だ。そこからGoogleナビを頼ると、思いっきり住宅地に真ん中を突っ切るようにルート設定されるが、実際公園は周囲に入り口が何箇所もあり、割とファジィに入れるようになっているため、魔物ランドスポットのある場所への最短距離を行こうと思うなら、必ずしも正面入り口から入る必要はない。ただし、公園の外周から魔物ランドスポットは視認できない位置にある。


www.parks.or.jp


    


 駅から公園まで徒歩10分、さらに公園外縁部からスポットまで徒歩10分ほど。車では公園内に入場できないため、車は駐車場に停めて入場する必要があるが、自転車は公園内にそのまま入れる。乗ったままタップすることもできるはずだ。そもそも不思議なことに、動物園・水族館を魔物ランドスポットとして設定するはずの今回のイベントだが、なぜかこの大宮公園は、園内の動物園ではなく、公園中央にある時計塔がスポットとなっている。
 また、動物園の規模自体は決して大きくない。羽村動物園に比べてもさらに小さく、1/3ぐらいの規模しかなさそうだ。さらに鳥インフルエンザの関係で鳥類関係の展示が少なくなっているため、なおさらエリアは狭小になる。その代わり、入場料は無料である。


  


 公園内に設置されているアトラクションの類も大人が遊べるようなものではなく、基本的には子供向けの施設と考えて良さそうだ。博物館が併設されているものの、現在改装に向けて休館中となっており、再開は秋頃とされているため、今はそちらを観覧することはできない。ただし、ウォーキングする場所として考えればロケーション自体は悪くない場所である。


 この時点で午後2時頃であり、次に向かおうとしていたさいたま水族館は午後5時まで開館している。これならば十分に回れるものと考えていたが、甘かった。鉄道の接続が悪く、最寄り駅である東武鉄道伊勢崎線羽生駅に着いた時点では午後3時40分を過ぎていた。


www.parks.or.jp


  


 ここでさいたま水族館を訪れる際の注意点が一つある。羽生駅から水族館までは、休日はシャトルバスかタクシーを使うしかなく、このシャトルバスは午後3時30分に最後の便が出てしまう。さいたま水族館そのものは午後5時まで開館しているが、午後3時30分を過ぎると、バスを使って現場まで行くことはできなくなる。そして、とても徒歩で歩ける距離ではない。Googleナビは車で14分と案内しているが、タクシーで3000円弱かかる距離である。


    


 前述のとおり、水族館に入場しなくても魔物ランドスポットはタップできる(バス停留所や駐車場からも可能)ものの、わざわざ時間を掛けてここまで来るなら入館した方がいいと思う……が、帰りのバスも1時間に1本しかなく、乗り損ねるとそこから最低1時間水族館に拘束される可能性がある。自家用車で来館する人以外は、最初に帰りのバスの時間をチェックした方がよいかもしれない。
 

 最後に東武動物公園だ。最寄り駅は東部スカイツリーライン、東武動物公園駅である。施設まではバスで5分ほど。
 時間がかなりギリギリになってしまい、路線バスの運転手の方にすら「午後5時30分には閉まってしまうのに、今から行くのかい?」と突っ込まれてしまった。キャンペーンの趣旨にも私のポリシーにも反するけれども、東部動物公園は前にけものフレンズのコラボキャンペーンがあった時に1回ゆっくり見ている。この時点で雨が降り始めていたこともあり、いずれにしても場内でゆっくり、という訳にはいかなかっただろう。


www.tobuzoo.com


  


 東武動物公園はバスが発着する西側ゲートの傍がスポットとなっている。これまで訪れた施設を見てみても、魔物ランドスポットの配置場所は基本的には「施設の正門前」であることが多いようだ。大宮公園の時計台は例外的である。



 一つ不思議だったのは、それぞれの施設の来訪者数の差だ。私はてっきり知名度からいって東武動物公園が最も来訪者が多いものとばかり思っていたけれど、実際には大宮公園が最も多い。これと羽村動物園、足立区生物園の結果だけを見ると、純粋に都心からの所要時間の差だけが来訪者数に影響しているように見えなくもないが……そう結論付けてしまうのは、ちょっと乱暴かもしれない。
 あと、例のポスターは今回訪れた3施設とも見当たらなかった。私が見落としただけという可能性はもちろんあるが。