ノートの衝撃


 私は、ノートPCというのはPCの最終形態の一つだと思っている。入力するための究極のデバイスであるキーボード、出力するための究極のデバイスであるディスプレイ。必要なものだけが存在し、それ以外のものは全て取り払ったシンプルかつ機能的なデザイン。しかも折り畳めることで使わない時はかさばらないようにし、ディスプレイとキーボードも保護できる。
 これほどバランスが取れた美しいアイテムが他にあるだろうか?


 その意味で、私にとって衝撃だったアイテムといえば、最初はPC−9801Nということになるだろうか。
 ノート型のPC! 最初はその存在そのものに驚愕の二文字だった。それまで私にとってのPCというのはCRTディスプレイを始めどれもこれもかさばる、ひたすら大きなアイテムだった。それが、ノート(というにはいささか大きかったが)サイズになるとは!(実は9801Nより初代ダイナブックの方が早かったのだが、近所の電気屋にはダイナブックはなかったのだ)