岩田社長が「ニンテンドー3DS」の大幅値下げを陳謝、ソフト20本無料提供へ


 新色出たばっかりでちょっと早すぎるのは確かだが、値下げそのものは陳謝しなければいけないほどのことなのか、という気はする。私自身は買っちゃってるけど(値下げそのものには)特に腹は立たない。あえて何かするとすれば新PS3みたいに機能の一部を落として新モデルの販売というのであればまた印象も違ったのかもしれない。

 そもそも3DSの問題は値段の高さじゃないだろう。安くすれば売れるとも思えないし。問題は「ソフトの少なさ」(特に一般のユーザーに訴求するソフトの数)と目玉の「3D機能」なんじゃないだろうか。
 特に3D機能については、私は3DSだけではなく3DTVなどにも非常に疑問を感じる。単純な話、見続けていると目が痛くなるのだ。5〜10分が限界。
枯れた技術の水平思考」の横井さんがゲームボーイを作った時は、試作品を当時の山内社長が即座にダメだししたり(液晶が見にくかったからという理由)、ハードを叩きつけて耐久性を試したという。これは半ば伝説だとしても、それだけ慎重にテストを重ねたということだろう。
 3DSもちょっとテスターにプレイしてもらえば3D機能が目に負担になることはすぐに分かったと思うんだけども。まして高齢者用にわざわざDSを大きくしたハードなんてものを市場に出した任天堂なら、なおさらその辺りの感覚には敏感であったはずだし、そうであるべきだったのに。

 正直、今のままだと3DSはバーチャルボーイと同じ、時代のあだ花で終わってしまう。
 私としては純粋にゲームボーイカラーゲームボーイアドバンスの関係同様、DSプロセッサの性能を向上させたDS2を出してくれるだけでよかったし、市場もそれを望んでいたんじゃないかな……。