3DダンジョンRPGへの憧憬・女王の受難

 そして、私を3DダンジョンRPGの世界に誘った記念すべきゲーム、それが「ウィザードリィ外伝1・女王の受難」だ。


 コンシューマ初のウィザードリィというべきファミコン版は今現在でも評価が高い。それを友人の家で見せてもらって以来、私はウィズをプレイしてみたくてしょうがなかった。ウィズが動くPCなどもちろん持っていなかった私にとって、外伝1は生まれて初めてプレイしたウィズだったのだ。これがクソゲーだったら私は二度とウィズをプレイすることなどなかっただろうが、幸運なことに外伝1もまた良作と評価の高い作品だった。
 ウィザードリィ5から武器の射程という概念を導入し、後衛は魔法以外何もできないという状態を払拭しておりゲームバランスもいい。加えてファミコン版のイラストレーター末弥さんのテイストを生かしつつ、女性キャラが華麗でちょっと色っぽい池上明子さんのイラストも大好きだった。ソークスの立ち絵とかゾクゾクするね!(当時の私にととものを見せて「これがウィズだよ〜」と言ったら卒倒するかもしれん)
 PTは侍侍忍君君司(魔法オールコンプ)。防御力の低い侍が前にいるのは村正が近射程武器だから。町に帰る一歩手前にアイテム欄全部をソークスの剣で埋めたキャラが立っているのもお約束(剣を持ち帰るとエンディングになり称号がついてしまう=ソークスが出現しなくなるから)。

 といっても、外出する時のちょっとした待ち時間でウィズをプレイするようになったのはもっとずっと後、ゲームボーイアドバンスSPが発売され、携帯ゲーム機がバッテリ駆動するようになってから。それまではAC電源を繋ぎ自室でプレイすることがほとんどだったので、1と2はレベルはそれほど高くはならなかった(1、2とも100レベルかそこらまで)。