世界初のシースルーHMDで「いつでもどこでも大画面」を体験した
これは前代未聞の画期的な新製品……というわけではなくて、実は昔、似たコンセプトのグラストロンという製品があった。ただ、当時の技術では半透過モードの意味も薄く機能的にも不十分だったためか、後期バージョンでは半透過モードがなくなり、最後には市場から製品が消えてしまった。
今回のエプソンの新製品も、半透過モードで周りが見えてるから歩きながらでも使えますとは謳っていない。むしろ眼の焦点を画面に合わせてしまうと、半透過だろうと周りは見えなくなるから歩きながら使わないでくださいということのようだ。そうなると、手元で携帯電話やスマートフォンの画面を見ながら操作するのと大して変わらない。
やっぱりHMDで半透過液晶といえば、誰もが真っ先に思いつき、期待するのは現実の光景とネットからの情報をオーバーレイして表示するセカイカメラやNearestWikiのようなARアプリだろう。
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これらのソフトウェアとHMDディスプレイのようなハードウェアの組み合わせが実用レベルになるまでにはまだ時間がかかりそうではあるが、攻殻機動隊のような未来もそう遠くないのではないかという、つかの間の夢を見せてくれるニュースだった。