続・もしも世界が96人の村だったら


 そんなわけで最初のボスを倒してパーティメンバーが全員無事合流。加入時点で経験値にはそれなりに差があったが、このゲームのシステムは経験値の端数調整がしやすいことが後で分かった。戦闘時、1ターンで敵を全滅させるとボーナスがつくというシステムがあるのだが、初期配置の敵だとこのボーナスが1単位で変化する。なので、一桁目を合わせるためわざと敵を1ターンで殺さずにおけば、+1−1が比較的容易に操作できるのだ。あと、初期の敵の経験値が「3」など分かりやすい数値だったこともある。まぁ、日本全体でもこんなこと気にしてるのは私くらいしかいないかも知れないが……。
 パーティメンバー全員、いっぺんにレベルアップが上がるのって気持ちよくないですか? そうですか。


 閑話休題
 とりあえずキリのいいところまで進めて、鞄に3DSを忍ばせまた街へ出かける。新宿、渋谷、秋葉原……以前世界樹のギルドカードを集めた時はゲームセンターが一番集まったのだが、今回は秋葉原ヨドバシカメラのすれ違いコーナーの方がよく集まった気がする。統計を取れるほどの数字ではないが、なんとなくプレイヤー層の違いを表しているようで面白い。ちなみにどちらも共通して多かったのは、恐らく秋葉原駅の電気街改札口付近だ(3DSを取り出しながら駅内を移動していたわけではないのではっきりとはわからないが)。
 さて、ここでブレイブリーデフォルトのすれ違い要素について紹介しておくと、昨日少し触れた、すれ違った相手が記録していた必殺技を一度使うことができる(使い捨て)のと、もう一つが「ノルエンデ村の復興」である。必殺技召喚の方は最大20人までしか記憶しておくことはできないが(ロックしない限り古いゲストから削除されていく)、復興の方はとりあえず96人でもまだ上限には達していないようだ。
 主人公の故郷ノルエンデ村は、最初村人が1人しかいない。その1人で武器屋や防具屋、道具屋などを復興していくのだが、新しい品を一つ並べるための1人あたりの所要時間が100時間かかったりする。しかし、すれ違いで村人を増やしていくと、復興にかかる時間がどんどん短縮されていく。
 店に並ぶ品は序盤のものから終盤で使うものまで様々だ。しかし終盤用の武具は値段が高く、結局所持金を増やさない限り買えないのであまり意味はないかも知れない。むしろ消耗アイテムの店を先に復興しておくと、ちょくちょく故郷から仕送りが届くので割と便利である。あと、必殺技を扱う店も早めに復興しておくと、こちらはお金がまったくかからないので序盤から使うことができる(とはいえ、必殺技の使用条件は割とシビア)。

 というわけで、何とか96人の村人を集めた我が村は、まだジョブを4つしか集めていない状態にも関わらず急ピッチで復興している。イメージ的にはヒロインが「そろそろ先に行きませんか?」と促しているのに「そんなことより生まれ故郷の復興だよ!」といって自らトンカチを振るって屋根の修理とかしている感じか。
 村の復興はシムシティとかのように、設定して村人を配置さえしてしまえばあとは自動的、3DSの蓋を閉じた状態でも進んでくれるので気分的に楽だ。自分がプレイしていない間も進んでくれている時間が、後で攻略の助けになるというシステムは非常に気に入っている。もちろんすれ違いづらいところに住んでいる人もいるだろうから、それが必須になってしまうと困るが、このゲームの場合はそこまで重要な要素でもなく、またインターネットを使うなど救済手段もいろいろある。このバランス感覚が難しいところで、恐らく体験版に寄せられている声などが生かされているのだろう。