アルシャードセイヴァーRPGミッドガルドワールドガイド (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
- 作者: 井上純一,菊池たけし,F.E.A.R.
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2013/01/31
- メディア: 単行本
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アルシャードセイヴァーシリーズそのものは、今まで2つの版で蓄積してきたノウハウやデータ、いや、FEARのTRPGの集大成としてのエッセンスが詰まっているゲームで、悪くはないんだが……。
今回どうにもよくわからないのが、シリーズ構成。前の版ではフォルテシモシリーズとガイアシリーズが基本ルールから別々に存在する「データの互換性はあるが、別ゲーム」扱いだったからそれはそれで整理できてたんだけど、セイヴァーだとミッドガルドを舞台とするキャンペーンは単体ではプレイできなくて、セイヴァーの基本ルールが最低でも必要になる。
で、ルール構成をみると「基本ルール」「上級ルール」「ブルースフィア」「ミッドガルド」だから、基本と上級部分が共通で、それにミッドガルドを付け加えることになるんだけど(GFの記事にもそう書いてある)、クラスデータ部分のイメージが前の版と大きく変わっている。
例えば、前の版をやってた私としては、ホムンクルスとかリターナーはミッドガルドにはいないと捉えてたんだが、今回のルール構成だと普通に選択可能だ(基本/上級ルール収録のクラスだから)。前にもどこかで書いたかもしれないけど、アルシャードは基本的に「リターナーとソーサラーはイメージが似ているからソーサラーのデータを流用」みたいな考え方が少なくて「リターナーはリターナー、ソーサラーはソーサラーで別個の存在」っていうスタンスを取ってると思ってたので、セイヴァーの各ルールブックに収録されたクラスの分類は……ちょっと、うーん。前の版のイメージがあるとやりづらい。
まぁ、フォルテシモ/ガイア時代は基本4クラス以外だと共通するクラスそのものがほとんどなかった(アインヘリアルクラスとエージェントくらい)なので、前は前、今回は今回で割り切らないといけないというのはわかるのだけど。
あとはキャバルリーが収録されていなかったのが個人的には残念だった……。レアミューに乗るキャバルリーはシルダを挙げるまでもなく、反帝国の冒険者の象徴的クラスだと思ってた(旧サプリ「ミッドガルド」で中央正面に描かれていたせいもあるかも)ので。今回はジャーヘッドもドヴェルグも未収録なんだよね。次のサプリに期待。
今回井上さんが前書きで言ってるけど、ミッドガルドはアルシャードの始まりの地で、原点。アルシャードといえばミッドガルドだと私も思っているので、是非手厚いサポートをしてもらいたいな。