一番使うのはどれ?

TRPGに役立つマップジェネレーター5選


 ダンジョンマップとヘクスマップを一番使っていたのはクラシックD&Dをやっていた頃だったなぁ(遠い目)。と、老害っぽい台詞を吐きつつ。

まず、ダンジョンマップ

 ダンジョンマップを描くツールって、ここまで便利なものじゃないけど結構前からあったような気がする。で、絵心のない私としては嬉々として導入しようと思ったんだけど──よく考えると、ダンジョンマップってプレイヤーに見せないよね、普通。マップはプレイヤーが描くわけで、別にGMの手元にある地図が綺麗である必要はないっていうか。もちろん、ギミックとして「一部踏破され、地図も描かれていて、それを入手したPCたちがさらに奥に踏み込む」とか、そういうシナリオならありだろう。でなければシナリオそのものを誰かに公開するつもりだとか、そういう状況でなら役立つと思う。

次にヘクスマップ

 これ、本当にD&D以外で使った記憶がない。CD&Dワイルダネスアドベンチャーを導入するエキスパートルールセットから屋外についてはヘクスマップ使用が推奨なんだけど、覇邪の封印よろしく「自分のいるへクスと周りのへクスしか地形がわからない」ルールでやってたら、プレイヤーから「隣の街まで行くのに道もないのかよ!」と指摘を受け、逆にマップを公開したところ、距離からワンダリングモンスター表のロール回数を逆算されて「怖くて隣街まで歩いていけない」と不評だった(笑)。
 あと、ヘクスマップを使う理由は「平面充填正多角形で最も辺が多いから」だとサポート誌か何かで説明されていたが(詳しくはウィキペディアを参照)、確かに二点間の距離を升目の数を使って求めるにはスクエアマップより適しているとされているけれども、具体的にセッション中に使おうとするとプレイヤーが「東/西/南/北に向かう」という表現ができず「北/南/北東/北西/南東/南西に向かう」という表現を使うことになるので、進行方向のイメージがしづらかった。恐らく、元々CD&Dシミュレーションゲームの変型からきているからだと思うんだけども……。
 まぁ、そんなこんなでヘクスマップは敬遠されて使われなくなり「次の街までの旅」はイベントでもない限り途中をすっ飛ばしてしまうことが多くなった。

そして、シティマップ(出力例はリンク先から引用)。

 私の環境では、これが一番使用頻度が高そうだ。明日からでも是非使ってみたいくらい。街の地図というのはダンジョンと違って事前にプレイヤーに公開してしまって問題のないものだし、施設名を書き込んでおけば、シティアドベンチャーでプレイヤーがいろいろ相談して盛り上がってくれそう。このツールで生成される地図自体、タイタンに載ってたポート・ブラックサンドとか城砦都市カーレとかの地図を思わせる懐かしいタッチで、風情がある。
 そもそも私のセッション自体、最近はシティアドベンチャーがメインで、ダンジョンアドベンチャーやらワイルダネスアドベンチャーはずいぶん長いことやってないというのもあるが……。


最後に、ワールドマップ。

 ワールドマップ生成ツールがあるのは珍しい、と管理人さんがコメントしているけど、それはたぶんオリジナルの世界設定でもなければ「ワールドマップは元々ある」のが普通だからだろう。前にも書いたけど、CD&Dのマスタールールセット掲載の地図くらい「既知世界(ノウンワールド)以外の世界」が広大だったらオリジナルワールドマップは出番があるだろうが、そうでなければ公式の世界設定を捨てる覚悟でかからないと、オリジナルのワールドマップ作成ツールはなかなか出番がなさそうだ。