5のその後は……


 ドラクエ5の主人公は「本編で散々な目に遭ってきたんだからその後は幸せでいいよね」ってことで考察がない、って話だけど、他のナンバリングタイトルとの比較でいうなら、いわゆる「魔物使い=勇者の父親」としての主人公じゃなくて、その息子、娘がその後どうなったかじゃないかと思う。息子も娘も操作キャラなわけだし。
 天空三部作の時系列は6-4-5、これはロト三部作の3-1-2に似た構図。となると、2のその後があまり順調でなかったという考察を有りとするなら、5についても息子やその子供の代になったら必ずしも順風満帆とは限らない、という考え方もある。
 5は誰と結婚するかでストーリーが分岐してしまうから、その後を語れないというのもあるが、個人的に気になるのはデボラと結婚したパターン。デボラと結婚すると、アンディとフローラの間に生まれる子供が「天空の血筋を引き、大富豪としての財力もある、グランバニア王家の姻戚関係者」っていう強大な存在になるので、性格によってはグランバニア王家を脅かしそう。ビアンカと結婚する分には、アンディとフローラの子供はグランバニアとは姻戚関係にならないけども。

ワイルダネスよりは……


 ワイルダネスアドベンチャーがかなりアレな出来だったんで期待してなかったんだけど、思ったよりはずっと良かった。理由もはっきりしていて「どんなTRPGでも使える」「汎用」と銘打っている以上、やはり「戦闘」というルールやデータに直結する要素の占める割合が増えれば増えるほど運用が厳しい。言い方を変えると、この本はシティ・ブックの続巻(取り上げる街のバリエーションを増やして、一つの街当たりの記述を減らした)っぽい位置づけで、ルールに左右される部分が少なく、アイデアだけを使うのも容易で、参考にしやすい。
 後は私自身、メタルヘッドのバーチャルシティとか、こういう街ガイド的なサプリが好きだ、っていうのもある。でなければそもそもシティブックも買わなかっただろう。
 ただちょっと気になったのが、次巻の予定が「伝説の街」となっていること。今回既に「フェアリーが存在を隠している街」とか「浮遊島」とか結構尖った特徴の町も収録されてるけど、これを超えた設定ってこと……?