クオリティ高いネカマエル子に以下略

http://www.ganganonline.com/comic/dqx/#_ga=1.112290116.1129590083.1413203832


 前にこの作品を取り上げた時に先輩から指摘されたことが一つある。


『女性キャラを使っていても、プレイヤーが男性であることを隠していない人は“ネカマ”じゃなくね?』


 ウィキペディアにはこうある。

ネカマ

ネカマとは、姿が見えず素性がわからないネットワーク社会の匿名性を利用して、男性が女性を装うこと及び装っている人、またその行為。「ネットおかま」が略語化されて出来た言葉で、インターネット以前のパソコン通信時代から用いられている。法学者の白田秀彰によれば、インターネットの黎明期から男性が女性を装う事例は存在しており、(当時は女性の利用者が極端に少なかったこともあって)女性であると自称しているものがいればまずネカマであるか疑うのが常識であったという[1]。


 ウィキペディアの定義が本当に正しいかはさておくとして(例えばIT用語辞典でも類似の定義がされている)、仮にこれが正しいとするならば「ネットワーク社会の匿名性を利用して、男性が女性を装うこと及び装っている人、またその行為」である。
 この作品の主人公「パウダー」は、男性プレイヤーだが別に女性プレイヤーを装っているわけではない。現に、ゲーム内でプレイヤーの性別に話が及んだ時、自分は男性だとあっさり話している。「ゴロー」も同様で、別に男性プレイヤーを装っているわけではない。二人ともあくまで「ゲーム内のPCとしてたまたまプレイヤーの性別と異なるキャラクターを使っている」だけだ。もしこれがネカマになるとしたら、極論すればメトロイドでサムスを使うだけでネカマにあてはまってしまう。
 もちろん、現実での性別の話題になった時「自分は女性プレイヤーである」と偽ったらネカマと呼んで差し支えないとは思うのだが……。


 ちなみに、私はこの作品が好きなので「この作品の中ではこういう定義なんだろう」と自分を納得させて読んでいる(笑)。