アルカディアもこの道を

アルカディアが次号の2015年2月刊行分以降、不定期刊行に変更へ


 エンターブレインで月刊→隔月刊→不定期って、そのまま数冊出して廃刊のパターンだよね……(FF11系がそうだった)。前身のゲーメストからしばらくの間、ずっと買ってた身としては寂しい限りだ。


 最初にゲーメストを買ったのはいつだったか、今でも覚えている、スパ2Xの豪鬼使用コマンドが掲載された号だった。カプコンから許可を取らずにお叱りでもあったのか、コマンド自体は黒塗りにされていたが、墨が薄くて透かしてみればコマンド自体ははっきりと読めた(笑)。買ったのは立ち読みだと店頭で透かしてみるのが恥ずかしかったからだ。ただ、その後格闘ゲームの必殺技コマンド、コンボは複雑化の一途を辿り、隠し技も珍しいものではなくなったため、この手の情報ソースは必須となり、ゲーメストを毎号買うようになった。発売直後の初代ヴァンパイアの情報が載っていたのも大きい(私はヴァンパイアを渋谷でのロケテストの頃から遊んでいて思い入れが強かった)。
 当時意識して見たことがなかったせいか、かの有名な誤植の数々についてはあまり覚えていない。印象に残っているのは「ザンギュラのスーパーウリアッ上」でも「インド人を右に」でもなく、最終回の一番いいところの一番良い台詞で誤字をかましたRYUFINALの「確かみてみろ!」。あと、これは誤植ではないので話題としてはあまり見ないが、天獅子さんの龍虎の拳2のマンガで、ギースと影二が対峙するシーンでページの前後が入れ替わり、意味不明な流れになっていたこと。


 その後ゲーメストアルカディアに転身してからも買い続けていたが、FF11にずっぽりハマった頃、そして格闘ゲームのブームが去った頃から「買ったはいいけど一ページも見ない」ことが続き、ある時すっぱりと買うのをやめてしまった(引っ越しの時にバックナンバーを泣く泣く大量に処分したのも心情的には関係があるかもしれない)。今では書店で見かけても、どんな記事を載せているかすら気にしなくなってしまっていた。
 もし部数の減少が廃刊の理由なら、私のような人間も、その原因の一端を作ってしまったことになるのかもしれない。