火付け役はストパンだろ……

『ストラトス・フォー』ミリオタ向け作品の原点ではないだろうか?


 「青空少女隊」とか「ハミングバード」の立場はどうなるんだよ……。

 まぁ、それは置いておいて。あくまでも私個人の意見だけど、これらの作品とストパン以降の作品には明確に違いがあると私は思っている。それは「現代の兵器をモチーフにしていないこと」。
 私が見聞したことのある二作品でいうと、まず、ハミングバードは今でいうストパン的要素とラブライブ的な要素を融合した作品で、時代が時代なら大ヒットしてたかもしれないけど、*1少なくともガジェットの設定的な面で楽しめる部分は少なかった気がする。青空少女隊の方は女性版ブルーインパルスだから、戦闘とかは発生しないし、ヒロインが乗ってる機体がどうこうなんて記憶にも残っていない。
 ストパンも艦これもガルパンも、登場するのが前の大戦で使われた兵器だったり、特定の人物をモチーフにしているからこそ様々な「エピソード」があり、それを知る楽しみが生まれる。大河ドラマで戦国時代を舞台にしたものの視聴率が高くなるのと同じ理由だ。
 現代の兵器ももちろん様々な局面で「活躍」しているのだろうけど、人の命が懸かったドラマまで存在するものは限られる。普通の人間は装甲の厚さが何ミリとか、初速で何センチの鋼板を貫通できるとか、そういったカタログスペックのみから想像力を働かせるのは難しい。逆に言えば、現代の兵器に第二次大戦のような沢山のエピソードが存在しないことは、現代に生きる私たちにとっては幸福なことなのだろう。

*1:ただ、ヒロインたちに「憧れの男性」がいるのは今の時流には合わないだろうなあ。